KDDI研、ストレスを計測できる携帯アプリ


 KDDI研究所は、携帯電話と耳クリップ型脈拍センサーを利用してストレスの度合いを推定できる携帯電話用アプリを開発した。7月14日~16日に開催されるイベント「WIRELESS JAPAN 2010」などで展示される。

 今回開発されたストレス計測アプリは、耳クリップ型の脈拍センサーで得た信号を携帯電話のイヤホンマイク端子から入力し、携帯電話上のアプリでストレスレベルを推定するというもの。現在、ストレスの測定は心電計や唾液アミラーゼ測定装置を用いる必要があるとのことで、個人レベルで気軽にチェックできるものではなかったという。

 KDDI研究所が開発したアプリでは、東京大学先端科学技術研究センターの伊福部教授の指導の下、脈拍の測定値をもとに交感神経、副交感神経の活動バランスからストレスレベルを推定するという仕組み。耳たぶにセンサーを付け、深呼吸をしてからアプリを起動し、2分半測定する。社内で行ったテスト(42名のモニター)で唾液アミラーゼ測定と比較して、有効であることを確認した。

 Android端末の「IS01」と市販の脈拍センサー、今回試作した脈拍センサーBOX(センサーの信号を音声信号に変換)の3つを組み合わせて利用する。「WIRELESS JAPAN 2010」に展示されるほか、「国際モダンホスピタルショウ2010」(7月14日~16日、東京ビッグサイト)にはBREW版が展示される。

 

(関口 聖)

2010/7/12 16:21