NEC、通話相手とのコンテンツ共有を実現する基盤ソフト


 NECは、携帯電話で通話している相手とコンテンツを共有できるようにする「コンテンツシェアサービス」を実現できるネットワーク基盤ソフトウェア「NC7000-RX(仮称)」を製品化すると発表した。今年10月頃の目処にリリースする。

 「NC7000-RX(仮称)」は、通話中の相手と写真や動画などのコンテンツを共有できるサービスを実現可能にする基盤ソフトウェア。コンテンツ共有に加えて、写真に図形を書き込んだり、拡大・縮小したりした場合の操作結果も共有できる。また、携帯電話だけではなく、パソコン、家庭用ゲーム機などとのコンテンツ共有も可能という。

 携帯電話事業者のネットワークでは、NC7000-RX搭載のアプリケーションサーバーが音声などを扱うメディアリソースアプリケーションサーバー、セッションを制御する呼制御アプリケーションサーバー、ユーザーの状況を管理するプレゼンスアプリケーションサーバー、テキスト転送などを扱うメッセージングアプリケーションサーバーと連動し、コンテンツ共有を実現する。

 こうしたコンテンツシェアサービスは、携帯電話関連企業が加盟する業界団体「GSMA」で標準化が進められている技術「RCS(Rich Communication Suite)」に基づくもので、従来よりも一歩進んだコミュニケーション手法として期待されている。NECでは、捜査結果共有機能が最新版の「RCSリリース4」で採用されるよう提案していく考え。また、7月14日~16日に開催される「WIRELESS JAPAN 2010」のNTTドコモブース内のLTE関連コーナーにおいて「NC7000-RX」が利用されるという。

構成イメージ
サービス例

 

(関口 聖)

2010/7/9 12:06