iPhoneの電波表示に計算間違い、ソフトウェア更新を提供予定


 米Appleは、iPhoneユーザーに対する声明を発表し、電波表示の間違いを修正するソフトウェア・アップデートを数週間以内に提供する予定であることを明らかにした。

 iPhone 4においては、本体左下の部分を覆うように持つと電波の受信状態が悪くなる、あるいは圏外になるという事象が一部のユーザーから報告されている。同社は、本体を手で掴むと一般的に携帯電話の電波状態は悪くなるという前提を紹介した上で、調査の結果、iPhoneの電波表示のための計算式が間違っていたことを明らかにした。これは、本来表示すべきアンテナの表示本数を、2本多く表示していたというもの。例えば、本来は2本のアンテナ表示のことろが、4本で表示されていたという。また、アンテナ表示本数の劇的な低下もこの計算間違いが影響しており、実際の電波状態を正しく反映したものではないとしている。

 今回の不具合は、これまで発売したすべてのiPhoneシリーズが対象。声明の中では「計算式が完全に間違っていることが分かり、衝撃を受けた」としており、計算間違いのまま多数の端末が販売された影響の大きさを窺わせている。

 同社ではAT&Tが推奨する計算式を導入するとともに、数週間以内に無償でソフトウェア更新を提供するとしている。

iPhone 4

 



(太田 亮三)

2010/7/5 13:48