イー・モバイル、iPadなど視野に「新世代Wi-Fiキャンペーン」
写真左から、ガン氏、佐藤ありさ、阿部氏 |
イー・モバイルは、5月26日より「新世代Wi-Fiキャンペーン」を実施する。キャンペーン受付期間は5月26日~8月31日。
■新世代Wi-Fiキャンペーン
「新世代Wi-Fiキャンペーン」は、キャンペーン期間中、2年間の利用を条件に端末購入金額から3万3600円を割引きする長期割引「にねんM」を利用して、月額4980円の料金プラン「データプラン」か、月額5980円の料金プラン「データプラン21」を契約したユーザーを対象に、基本料金を最大12カ月(最大13カ月)の間1000円分割引するキャンペーン。対象となる端末は、Pocket WiFiなどイー・モバイルのデータ通信端末。
なお、「にねんM」は2年契約が条件となるため、「新世代WiFiキャンペーン」の1000円×12カ月分の割引終了後は、月額4980円(データプラン)か月額5980円(データプラン21)の通常料金となる。また、2年契約中に契約種別を変更したり、解約したりすれば、別途契約解除料がかかる。「にねんM」の契約期間満了後は自動的に「ベーシック(年とく割加入)」に移行する。
■にねん得割
イー・モバイルは、契約種別「ベーシック」において、データ通信サービス向けの新割引サービス「にねん得割」を追加する。6月24日より提供される。
「にねん得割」は、契約種別の「ベーシック」において、2年契約を条件に基本料金を割引するもの。ベーシックの場合、現在1年契約を条件とした割引「年とく割」「年とく割2」が用意されているが、6月24日より2年契約の割引が用意される。
ベーシック(にねん得割)の適用によって、月額基本料金は、データプランが月額4280円、スーパーライトデータプランが月額280円~月額4680円、データプラン21が月額5280円、スーパーライトデータプラン21が月額280円~月額5680円となる。
なお、更新月(加入2年後の同月)以外で解約、または契約種別を変更した場合、解除料として別途9975円かかる。ただし、買い増しによって「新にねん」「にねんM」「にねん」「にねんL」「にねんMAX」に変更した場合は解除料は不要。
■Pocket WiFiでiPad需要を狙う
25日、イー・モバイル 執行役員副社長の阿部基成氏は、昨年11月以来、Pocket WiFiのセールスが好調だとし、多くのユーザーがパソコンや、iPod touchなど複数のデバイスを接続していると説明した。また、データ通信端末のユーザーが30代男性中心であるのに対して、Pocket WiFiは女性や20代男性の利用が多いとした。阿部氏は、「パソコンではないものをメインで使っている人たちの利用が増えてきたのではないか」と話した。
阿部氏は今回のキャンペーンについて、少し大きな画面のデジタル機器をターゲットを狙ったものと語り、5月28日より国内発売が始まるアップルのタブレット端末「iPad」向けの施策であることをほのめかした。
また、イー・モバイルの代表取締役社長兼COOであるエリック・ガン氏は、タブレット端末やデジタルカメラなど無線LAN対応機器の拡充に伴って、Pocket WiFiのような無線LANで通信をまとめる製品の需要が拡大するとの見方を示した。
代表取締役会長兼CEOの千本倖生も「iPad」という名前こそ出さなかったが、「今週出てくる新しい端末はある種の革命を起こすもの。その手のものがこれから主流になるただろう。そういった時にPocket WiFiのようなものは親和性が高い」とコメントした。
エリック・ガン氏はこのほか、今秋以降にHSPAをさらに高度化させた「DC-HSPA」技術により、理論値最大42Mbpsが実現することや、インフラベンダーの話として、42MbpsをMIMOによって倍増し、84Mbpsも理論上可能とした。こうしたHSPAの高度化の一方で、TDD方式、FDD方式の両方でLTEの実験をしていることなどを語った。
このほか、イー・モバイルのCMに出演している佐藤ありさが登場した。
Pocket WiFiのケース、現時点では非売品 | 本革レザーケース |
2010/5/25 17:59