3.3インチフルタッチ有機EL、Wi-Fi対応の「941SC」


タンザナイトブラック

 サムスン製「941SC」は、タッチパネルで操作するストレート型3G端末。ディスプレイは、3.3インチ、フルワイドVGAの有機ELで、静電式タッチパネルとなる。812万画素カメラを搭載する。7月中旬以降発売予定。

 「941SC」の有機ELディスプレイはコントラスト比100000:1、視野角180度、応答速度1μs(1/100万秒)で、ケータイWi-Fiで取得した動画や新聞、雑誌などを楽しめる。背面に用意されたスタンドを使えば、端末を横に置いて、動画などを楽しめる。スタンドを出すとワンセグを起動できるなど、スタンドと機能を連動させることができる。

 また、ソーシャルメディアとの連携を強化した点も大きな特徴。「コミュニティーズ」と呼ばれる機能では、撮影した写真・動画をWeb上の共有サービスやSNSへアップロードし、友人などと共有できる。対応サービスは、mixiやYouTube、Picasa、flickr、facebook、myspace、friendster。デモ機ではまだ操作できなかったが、スタッフによれば「複数のサービスに同時送信もできる」という。

 またモーションポートレート社の技術を用いた「3Dフォトアニメ」では、正面から撮影した顔写真の画像をもとに、視線を方向を変えたり、髪型や表情を変更したりして遊べるようになっている。このほか、お絵かきアニメ機能、3Gハイスピード(HSDPA/HSUPA)、GPS、国際ローミング、ケータイWi-Fi、音楽再生、ワンセグ、おサイフケータイ、PCサイトブラウザ、Bluetoothなどに対応する。

 本体外装にはカラーごと、ピンクには花形、ブラックは菱形など、異なるパターンが描かれるなど、デザイン面も凝っている。

 このほか、電話帳やメールなど、重要なデータをメモリーカードにバックアップする機能を搭載。設定時刻に自動でバックアップが行われる。

 大きさは55.4×115×12.3mm、重さは113g。連続通話時間は約300分(W-CDMA)、約320分(GSM)、連続待受時間は約430時間(W-CDMA)、約350時間(GSM)。ワンセグ連続視聴時間は約3.5時間。microSDHCカードスロットを装備する。ボディカラーはタンザナイトブラック、ホワイト、ピンクの3色。

 発表会場でスタッフが特に強調していたのはディスプレイの改良。有機ELのコントラスト比が向上したことは、実機を見てもはっきりと感じられ、黒がはっきりと沈み、映画やミュージックビデオのようなコンテンツを再生した際に、特に美しく見えた。また、タッチパネルも、「お客様からは感圧式より反応のよい静電式を望む声が多く、それに応えた。iPhoneに並ぶ気持ちよさだと思う」と語っていた。ただし、今日の段階ではまだ開発中ということもあり、ところどころ引っかかるような動作も見受けられた。


ピンクホワイト

 



(関口 聖/伊藤 大地)

2010/5/18 10:34