絵文字4500種類、グラデーション塗装の「840N」

840N（ペタルピンク）

ホワイト

　「840N」は、「マイ絵文字」4500種類をプリインストールするなど、デコレーションメール環境を充実させたNEC製端末。折りたたみ型で、グラデーション塗装を施したカラーバリエーションも用意した。7月下旬以降発売予定。価格は未定だが、機能を絞り込んだリーズナブルな端末として、主婦層などへ販売していく計画。

　「840N」では、従来モデルの940N（1500種類）と比較して3倍となる4500種類の「マイ絵文字」をプリインストール。ハートのデザインだけでも200種類を用意するなど、デコレーションメールを多用するユーザー向けの強化を行った。

　マイ絵文字の入力支援機能も追加された。従来は、使用したい絵文字をリストから選択していたが、840Nでは「わらい」など何らかの文字を入力した際に「マイ絵」ボタンを押すと、笑顔のマイ絵文字だけを絞り込んで表示することが可能になった。前方一致検索にも対応するため、ハートのマイ絵文字を「はー」という文字列で呼び出すこともできる。

　また、デコレーションメールの送受信回数に応じて、隠しテンプレートが使えるようになる「プレミアムデコレメ」機能も搭載。「デコレーションメール送信3回」「受信25回」などの条件をクリアすることで、使用可能リストに加わる。

　普段使いのための便利機能も強化した。「いつものメール」は、帰宅の予告など定型的なメールを送り先アドレスとともに最大3件まで保存しておき、左下ソフトキーからの操作で簡単に送信できる。また、頻繁にコミュニケーションする相手を簡単に呼び出せる「ともでん」機能では、新たにSMSの送信が可能になった。

　ペタルピンクおよびネイビーのモデルでは、本体にグラデーション塗装を施した。ボディ上端と下端でわずかに色合いを変化させている。なお、ホワイト、レッドを含めた4色バリエーションいずれとも、ボタン面のフォント配置などを調整し、視認性向上を図っている。

　カメラは約510万画素、オートフォーカス対応のCMOSカメラ。比較的スタンダードな性能のモデルを揃える800番台のシリーズの中では、高画質なタイプとなっている。手ぶれ補正機能のほか、NEC独自の撮影シーン別色補正エンジン「PictMagic」も搭載している。

　メインディスプレイは約2.9インチ、フルワイドQVGA（240×427ドット）、最大26万色表示のTFT液晶。サブディスプレイは約0.77インチ、39×96ドット、1色表示の有機EL液晶。モバイルウィジェット非対応機種のため、2010年夏モデル向けのTwitter関連サービス3種類のうち、「TweetMe for S!アプリ」にのみ対応する。

　このほかのおもな機能は、ワンセグ、世界対応ケータイ（3Gエリアのみ）、3Gハイスピード（下り3.6Mbps）、PCサイトブラウザなど。外部メモリカードは最大2GBまでのmicroSDカードをサポートする。なおケータイWi-Fiやおサイフケータイ、GPS、Bluetoothなどには非対応。

　本体サイズは、約50×107×15.5mm。重さは約109g（暫定値）。連続待受時間は約590時間、連続通話時間は約240分。ボディカラーはペタルピンク、ホワイト、ネイビー、レッドの4色。