ソフトバンクが「iPad」を28日発売、10日より予約受付


iPad

 ソフトバンクモバイルは、アップルのタブレット型端末「iPad」を5月28日に発売する。Wi-FiモデルとWi-Fi+3Gモデルを提供し、Wi-Fi+3Gモデル向け料金プラン3種類も用意する。5月10日から一部のソフトバンクショップなどで予約受付を開始する。

 9.7インチのマルチタッチディスプレイを備える「iPad」は、さまざまなアプリやWebブラウジングを楽しめるタブレット型端末。米国では4月より販売され、アップル日本法人は日本でも5月28日より発売される方針を発表していたが、今回、ソフトバンクモバイルからも販売されることがアナウンスされた。

 ソフトバンクモバイルでは、5月10日10時よりソフトバンクショップで予約受付を開始。iPadを取り扱う店舗は、仙台クリスロード店や表参道店、六本木店、静岡店、名古屋店、広島パルコ前店などのソフトバンクモバイル直営店。家電量販店のアップル製品コーナーやApple Store、Apple Online Storeでも取り扱われる。予約受付は契約1名義につき2台。

 ラインナップはWi-Fi版、Wi-Fi+3G版の2機種で、3G版はソフトバンクモバイルのSIMカードのみ利用できる。Wi-Fi版は、追加料金なしで、ソフトバンクWi-Fiスポットを2年間利用できる権利がついてくる。Wi-Fi+3G版は、専用料金プランである「プリペイドプラン」と「(iPad専用)データ定額プラン」で支払額が変わる。16GB版の販売価格は以下の通り。ソフトバンクモバイルでは、iPad正規販売店で取り扱われるiPadは、同社のSIMカードのみ利用できる、SIMロックが施された製品になるとしている。

モデル(16GB版)価格(一括)価格(分割、24回払い)
iPad Wi-Fi4万8960円2220円
iPad Wi-Fi版+3G版
プリペイドプラン
6万1920円2760円
iPad Wi-Fi+3G版
定額プラン
5万8320円2430円

 Wi-Fi+3G版向け料金プランは、上限100MBまで3G網で通信できる「(iPad専用)プリペイドプラン(100MB)」が1510円、上限1GBの「(iPad専用)プリペイドプラン(1GB)」が4410円、通信量制限がない「(iPad専用)データ定額プラン」が月額2910円(月月割適用時)となる。いずれのプランもソフトバンクWi-Fiスポットが24カ月無料で利用でき、3G/Wi-FiのどちらでもEメール(i)が利用できる。また通話やモデム替わりのインターネットアクセス、SMS、S!メール/MMSは利用できない。

 プリペイドプランは、通信量が上限に達しなければ30日間有効で、30日経つか、通信量が上限に達した場合は、会員サービス「My SoftBank」からリチャージ(クレジットカードのみ)でき、自動更新(自動リチャージ)もできる。別途、ウェブ基本使用料315円(1チャージあたり)がかかる。同社Webサイトでは100MB版プリペイドプランの詳細を後日案内するとしているが、1GBプランと比べ、通信量の上限のみ異なるものの、その他の条件は同じという。どちらのプランであっても、6月30日まで、4410円まで容量制限なしで通信できるプランとなる。

 定額プランでは、24カ月間、基本使用料などから1500円割り引きされる「iPad向け月月割」が適用となる。また利用にあたっては、ウェブ基本料(月額315円)がかかる。2年契約(自動更新)となっており、更新月以外で解約すると、契約解除料9975円がかかる。一旦定額プランを解約してから、プリペイドプランを新たに契約してiPadを利用することもできる。

 海外での通信は、3Gの携帯電話と同じ、国際ローミングの通信料がかかる。

 また、同社Webサイトに掲載されているiPad向け月月割に関する案内では「iPad購入を伴う新規加入、または機種変更(買い増し)から……」と案内されているが、現状では、新規契約のみ受け付ける方針で、機種変更やMNP(携帯電話番号ポータビリティ制度)による契約はできないとのこと。

【お詫びと訂正 2010/5/9 13:39】
 記事初出時、「予約受付は契約1名義につき1台」としておりましたが、ソフトバンクモバイルの方針が変更されました。そのため該当箇所も「契約1名義につき2台」と修正いたしました。お詫びして訂正いたします

 



(関口 聖)

2010/5/8 16:37