2010年2月の携帯・PHS契約数、ドコモが純増1位に


 電気通信事業者協会(TCA)は、2010年2月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。

 2010年2月の携帯電話純増数は、NTTドコモが14万8300件(2in1は1500件)、ソフトバンクモバイルが14万5800件(ダブルナンバーは800件)、auが12万1400件、イー・モバイルが7万3100件となり、各社で純増となった。ドコモが純増シェア1位となったのは、2009年7月以来で、7カ月ぶりのこととなる。

 なお、携帯電話市場の累計シェアで見ると、NTTドコモのシェアは49.94%となった。ドコモによればシェア50%を切ったのは1995年度(48.4%)以来とのこと。ただし、当時のデータは、月別では残されていないという。

 MNP(携帯電話番号ポータビリティ)の利用件数(転出/転入の差し引き)は、ソフトバンクモバイルが1万5500件のプラス、KDDIが5500件のプラス(3カ月ぶりの増加)、イー・モバイルが300件のマイナス、NTTドコモが2万800件のマイナスとなった。

契約数の内訳

 第3世代方式の純増数は、NTTドコモが30万1500件、ソフトバンクが27万1000件、KDDIが12万7900件、イー・モバイルが7万3100件となっている。また、プリペイドの契約数は、ドコモが100件の純減、KDDIが5900の純減、ソフトバンクが1万1900件の純減で、イー・モバイルが1300件の純増。通信モジュールは、ソフトバンクが6万2400件、KDDIが1万6000件、NTTドコモが8900件でそれぞれ純増している。

 携帯向けインターネット接続サービスの契約数は、Yahoo!ケータイが9万100件、EZwebが7万8500件、iモードが6万4600件の純増で、EMnetは900件の純減を記録した。

 このほか、2010年3月末でサービスを終了するソフトバンクモバイルの2Gサービス(PDC方式)は、前月より12万5200件減少し、残り契約数は54万3700件となっている。

 PHSの契約数は、ウィルコムが6万9600件の純減となった。なお、NTTドコモ網を利用するMVNOサービス「WILLCOM CORE 3G」の契約数は4600件の増加となった。

【携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
NTTドコモ148,30055,692,500
KDDI121,40031,567,200
ソフトバンク145,80021,998,000
イー・モバイル73,1002,257,500
総計488,600111,515,200

【第3世代携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
NTTドコモ301,50052,672,100
au127,90031,309,500
ソフトバンク271,00021,454,300
イー・モバイル73,1002,257,500
総計773,500107,693,400

【携帯電話:インターネット接続サービス契約数】
事業者純増数累計
iモード64,60048,751,400
EZweb78,50026,714,300
Yahoo!ケータイ90,10017,166,200
EMnet-90054,800
総計232,30092,686,700

【PHS:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
ウィルコム-69,6004,171,200
総計-69,6004,171,200

【BWA:加入者数】
事業者純増数累計
UQコミュニケーションズ--63,600

※UQコミュニケーションズは、2009年度は4半期ごとの公表

 



(関口 聖)

2010/3/5 16:02