アスキー・メディアワークス、魔法のiらんどを子会社化


 角川グループホールディングス傘下のアスキー・メディアワークスは、携帯電話向けサイト作成サービスを展開する魔法のiらんどの株式を取得し、子会社化したと発表した。

 魔法のiらんどは、無料の携帯電話向けサイト作成サービス「魔法のiらんど」を提供する企業。同サービスでは、多くのユーザーからいわゆる“ケータイ小説”が投稿され、映像化された「恋空」などの作品がこれまでに登場している。

 両社では、「魔法のiらんど文庫」という名称でケータイ小説を書籍化する事業を運営してきたが、事業の発展に向けて協議した結果、魔法のiらんどが角川グループへ入り、シナジーを産み出すべきと判断したという。株式取得の金額は明らかにされていないが、アスキー・メディアワークスによれば、魔法のiらんどの株式70%を2月末に取得下とのこと。

 「魔法のiらんど文庫」に加えて、単行本やコミックなども行う予定。また、魔法のiらんどユーザー(600万人)に向け、角川グループ各社のコンテンツ配信が可能になるとして、電子書籍市場での成長を見込んでいる。

 



(関口 聖)

2010/3/5 11:49