ドコモなど、札幌で「サイクルシェアリング」の実験


 NTTドコモとドーコンは、地域ごとに自転車を共有する「サイクルシェアリング(コミュニティサイクル)」を共同で推進することで合意した。2010年6月から4カ月間、札幌で実証実験を行う。

 「サイクルシェアリング」は、自転車をどこでもレンタルでき、どこでも返却できるというサービスのこと。コミュニティサイクルとも呼ばれ、海外ではフランスのパリで導入されたほか、国内でもいくつかの都市で実験が行われている。

 今回ドコモでは、2009年夏に実証実験を行ったドーコンと協力することで、ドーコンのノウハウやドコモの通信技術を組み合わせたサイクルシェアリングを検証する。札幌の市街地に「サイクルポート」と呼ばれる拠点をいくつか設置し、そこでユーザーが自転車を借り受け、サイクルポートへ返却するという流れになり、自転車は100台規模まで用意される予定。ただし、サイクルポートの設置箇所については、今後調整する。自転車には通信機能などを持たせて、現在地を把握できるようにする。ビジネスモデルとしては、ユーザーからの利用料で運営する。

 ドコモでは「当社も低炭素社会の実現を目指しており、環境ビジネスへ挑戦している中で、サイクルシェアリングは環境に配慮する公共交通の手段として注目されている。ドーコンは経験、ノウハウがあり、ドコモの決済や遠隔通信などの技術を組み合わせ、利便性の高いサービスの実現に向け、実験を行う」としている。

 

(関口 聖)

2009/12/1 17:01