IPA、組込機器向けセキュリティに関するガイドライン


 情報処理推進機構(IPA)は、組込システムにおけるセキュリティに関するガイドライン「組込みシステムのセキュリティへの取組みガイド」を公開した。

 「組込みシステムのセキュリティへの取組みガイド」は、組込システム開発関係者を対象にしたガイドライン。家電製品などに代表される組込機器では、近年、高機能化やネットワーク接続機能の搭載が進んでおり、IPAではパソコンと同様に組込システムも不正利用しようとする攻撃のターゲットになりつつあると指摘する。一方で、開発期間の短縮化などで、セキュリティ対策が後回しになりがちとして、今回のガイドラインを提供することで、セキュアな組込システムの実現を目指す。

 内容としては、企画段階や開発・設計段階、デバッグ、生産、運用、廃棄と各段階における注意点をまとめ、簡易チェックできるようになっている。

 ガイドラインは、2006年~2008年のプロジェクト「組込みシステム向け情報セキュリティ技術」の成果。IPAでは関係団体と協力して、セキュリティ対策の向上をはかる活動を行っていく。

(関口 聖)

2009/6/24 14:49