LINEモバイルがソフトバンク網のサービス開始

　LINEモバイルは、MVNOサービスにおいて、ソフトバンク網を利用したサービスを開始した。

　スタート時点で、既存のドコモ回線を利用するサービスと料金プランは同じ。ただし、これまで「カウントフリー」として提供してきたサービスは「データフリー」に名称を変更した上で、対象サービスのデータ通信量をカウントしない仕組みを秋から提供する予定。それまではデータ通信量がカウントされるものの、月間に付与されるデータ容量を使い切った後も、データフリー対象サービスについては速度制限なく利用できる。これに関連して、7月と8月は契約したプランのデータ通信容量を2倍にするキャンペーンが実施される。

　ソフトバンク回線を利用するプランでは、SIMロックフリーの端末のほか、ソフトバンクが販売したiPhoneなどのスマートフォンを、SIMロックを解除せず使用できる。SIMロックの解除が不要なソフトバンクの端末は、iPhone 5s～、iPad（第6世代、2018年発売）～、2017年8月以降に発売のAndroidスマートフォン。それ以外の端末やNTTドコモ、KDDI（au）の端末はSIMロック解除の手続きが必要。

キャンペーン

　ソフトバンク回線、ドコモ回線の両方を対象に、音声通話SIMを新規に契約すると、月額基本料が6カ月間900円（税抜、以下同）引きになるキャンペーンが実施される。キャンペーン期間は8月31日まで。月額1200円の「LINEフリープラン」なら、半年は月額300円で利用できるとうたう。

　新規またはドコモ回線からの変更でソフトバンク回線を契約する場合、上記のように、プランを問わず7月と8月のデータ容量が契約プランの2倍になる。キャンペーン期間は8月31日まで。

　ソフトバンク回線、ドコモ回線の両方を対象に、回線変更時の手数料3000円が無料になる。キャンペーン期間は7月6日～8月31日。

　LINEモバイルの公式LINEアカウントを友だちに追加すると、無料で限定スタンプ「節約に励むボンレス犬＆ボンレス猫」がプレゼントされる。プレゼント期間は8月15日まで。

　LINEモバイルの公式Twitterアカウントをフォローし対象のハッシュタグを付けて、「300円でできる贅沢なこと」をテーマにツイートすると、抽選で300名にLINEポイント300Pがプレゼントされる。期間は7月8日まで。

　さらに7月中に詳細を発表するキャンペーンとして、「格安スマホ最速チャレンジ キャンペーン」が実施される。これは、LINEモバイルのソフトバンク回線のサービスを自社で定点観測し、月に1回でも1Mbpsを下回ったら、全ユーザーに月1GBをプレゼントするというものになっている。

嘉戸氏が「3つの宣言」発表

　7月2日に開催された発表会に登壇したLINEモバイル 代表取締役社長の嘉戸彩乃氏は、ソフトバンクと資本・業務提携を締結し子会社となってからの、提携による取り組みの一環としてソフトバンク回線のサービス内容を発表した。

LINEモバイル 代表取締役社長の嘉戸彩乃氏

　嘉戸氏は、ドコモ回線の継続提供を含む「マルチキャリア」、ソフトバンク回線で通信速度を確保していく「格安スマホ最速チャレンジ」、ユーザーがすでに持つ端末を活用していく「スマホそのまま」の3つを宣言として発表し、関連するキャンペーンや、即日開通店舗を現在の69店舗から今夏には100店舗以上に拡大していくことを明らかにした。

　特にユーザーが手持ちの端末を利用する（SIMロックを解除せずSIMカードだけを差し替える）傾向は、LINEモバイルのサービス開始から現在までに大幅に増加しているとのことで、ドコモ回線とソフトバンク回線をマルチキャリアとして提供していく方針や、店舗展開を拡大させる方針とも関連している。

CMにはのんを継続起用

　このほか発表会には、キャンペーンアンバサダーとして起用された女優ののんが登場、新CMにも出演することが明らかにされた。CMの内容は今後明らかにされる。

女優ののんが登場

　1年前のLINEモバイルのCMに出演しさまざまな面で話題になったのん。その後の1年間は、CMで歌を歌ったことをきっかけに音楽デビューをするなど、幅広く活動してきたことを振り返り、「いろんな面白いことに没頭しているなと思う。やりたいことが湧いてきて、それに飛びついていた」とコメント。今後も9月に音楽活動でのツアーが控えているとのことで、「大きな挑戦だなと、身構えているところ」とか。最近の創作活動は「洋服を作るモードになっている」とのことで、襟のついた服を作ったとのこと。また、「女優としてのお仕事も発表できたらいいなと思う」と期待を語っていた。

プレゼンテーション