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4辺狭額縁の次世代ディスプレイ「FULL ACTIVE」をJDIが披露
「FULL ACTIVE」ディスプレイ採用の中国シャオミの端末も展示
2017年9月26日 13:19
ジャパンディスプレイ(JDI)は、4辺を狭額縁とした液晶ディスプレイパネル「FULL ACTIVE」を日本で披露した。同社の組織再編や新役員の就任による戦略発表会で展示された。
4辺が狭額縁の「FULL ACTIVE」ディスプレイパネルは、2016年8月に発表、2017年6月からはアスペクト比が18:9のパネルの量産が開始されている。上と左右の3辺を狭額縁としたパネルは他社からも製品化されているが、「FULL ACTIVE」ディスプレイパネルは下額縁も大幅に狭くしているのが特徴。下額縁以外は最薄で0.5~0.6mmにまで薄くでき(スマートフォンの額縁は強度設計の関係でもう少し太くなる)、ARなどでの利用にも最適とうたう。
9月26日の発表会では、実際に約6インチのサイズで2160×1080ドットの「FULL ACTIVE」ディスプレイパネルを採用した中国・Xiaomi(小米、シャオミ)のスマートフォン「Mi MIX 2」も特別に展示された。
今後は、2017年第4四半期から2018年第1四半期にかけて、中国をはじめいくつかのメーカーから、「FULL ACTIVE」ディスプレイパネルを採用したスマートフォンが登場する見込みという。
ディスプレイのアスペクト比については、4辺狭額縁のデバイスでは18:9(=2:1)にトレンドが移行すると予想。2018年には、同社からモバイル向けとして出荷するディスプレイの半分以上か、7~8割が、4辺狭額縁の「FULL ACTIVE」ディスプレイになると予想している。
同社はほかに、ディスプレイを曲げられる「FULL ACTIVE FLEX」の開発も2017年1月に発表しているが、こちらの量産はもう少し後になる見込み。
また、JDIは組織再編にともなって、製品開発サイクルが異なる、モバイル端末向けと車載ディスプレイ向けの事業を分けており、車載向けでは、バックミラー向けディスプレイの狭額縁設計に期待が集まっているという。
同社はこうした4辺狭額縁の「FULL ACTIVE」ディスプレイを基盤技術として、事業を拡大していく方針。加えて、技術や部材の開発・提供だけでなく、既存の技術を組み合わせた、新たな利用方法の提案も行っていく方針を明らかにしている。