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デュアルカメラで“刺激的な写真体験”を~「ZenFone 4」シリーズ発表会
2017年8月18日 11:37
ASUSは8月17日、台湾・台北にて、「ZenFone 4」シリーズの発表会を開催した。発表会には、アジアを中心とした報道陣のほか、一般客も参加。一般参加者は屋外のライブビューイングを見るために、長蛇の列をなしていた。ZenFone 4シリーズのプロモーションには、韓国の俳優コン・ユが起用されており、来場者の中にはZenFone 4シリーズではなく、俳優を目的にしていた人もいた模様だ。
発表会では、ASUS 会長のジョニー・シー氏が登壇。ZenFone 4シリーズは「刺激的な写真体験ができるよう、デザインされている」と語り、シリーズ全モデルがデュアルカメラに対応していることを明かした。新たに発表されたのは、「ZenFone 4」「ZenFone 4 Pro」「ZenFone 4 Selfie」「ZenFone 4 Selfie Pro」「ZenFone 4 Max Pro」の5機種。このうち、Selifeが型番につく2機種はフロントカメラが、残り3機種は背面に搭載されたカメラがデュアルカメラとなる。
なお、「ZenFone 4 Max」も発表されたが、これは7月にロシアで発表された機種で、台北では再度グローバルに向け紹介された形となる。この上位版として発表された「ZenFone 4 Max Pro」は、発表会での扱いは名称が明かされるだけにとどまり、具体的な機能などには触れられなかった。
シリーズのラインナップも整理された格好で、中心となる「ZenFone 4」に加えて、セルフィー(自撮り)に強い「Selfie」、バッテリー容量の多い「Max」という派生モデルをラインナップ。その上位モデルとして、名前の後ろにProがつく端末が用意された。詳細は各端末の記事に譲るが、たとえば「ZenFone 4」と「ZenFone 4 Pro」であれば、CPUなどが強化されているほか、ZenFone 4は標準カメラと広角カメラを切り替えるのに対し、ZenFone 4 Proではデュアルカメラを2倍ズームとして使うといった違いがある。
シー会長に続いて、ASUSのデザインディレクター、Jen Chuang氏が登壇。「ZenFone 4 Selfie」と「Zenfone 4 Selfie Pro」の2機種が紹介された。この2機種は、フロントカメラを強化しており、前者はメインカメラが2000万画素、後者は1200万画素のカメラセンサーを搭載。「Zenfone 4 Selfie Pro」の1200万画素のカメラセンサーでは、DuoPixelテクノロジーによって、最大2400万画素相当で撮影が可能となる。
フロントに柔らかな光を出す、Softlight LED Flashも搭載。高い画素数を生かし、「ZenFone 4 Selfie Pro」は4K動画で自撮りできるのも特徴だ。2機種ともデュアルカメラに対応しており、ワイドアングルカメラに切り替えて、120度の広角撮影を楽しめる。ASUSは、この機能をグループで撮影するウィーフィー(wefie、複数人でのセルフィー)用としており、幅広いシーンで活用できることをアピールしていた。
続けて、グローバルのマーケティングを担当するMarcel Campos氏がステージに上がり、ZenFone 4、ZenFone 4 Proを紹介した。端末自体の紹介に先立って披露されたのが、ZenFoneシリーズに搭載される「ZenUI」の進化。ZenFone 4シリーズは、最新のユーザーインターフェイスとなる「ZenUI 4.0」を搭載する。
ZenUIの特徴は、シンプル化を行ったこと。搭載されるプリインストールアプリを大幅に減らし、「ユーザーに選択の自由を与えた」(Campos氏)ほか、通知パネルのデザインも、すっきりした印象のデザインになった。また、1つのアプリで2アカウントを使い分けることが可能な、「Twin apps」という機能にも対応。
なお、ZenFone 4シリーズのうち「ZenFone 4 Max」と「ZenFone 4 Max Pro」は、当初はZenUI 4.0を搭載しないが、今後のアップデートで対応するとしている。
また、Campos氏によると、ZenFone 4シリーズはすべて、Androidの次期バージョンである「Android O」へアップデートが保証される。これに加えて、ZenFone 3シリーズもZenUI 4.0とAndroid Oに対応していく方針が明かされた。
ソフトウェアの方向性が示された後、Campos氏は「ZenFone 4」と「ZenFone 4 Pro」を披露。カメラだけでなく、搭載するチップセットや、「DTS Headphone:X」に対応するサウンド機能など、両機種の特徴が全方位に渡って紹介された。なお、端末の詳しいスペックや特徴については、別記事を参照いただきたい。
発表会の終盤では、シー会長が再びステージに上り、恒例となっている端末価格を叫ぶ一幕もあった。シー会長によると、「ZenFone 4 Pro」が599米ドル~、「ZenFone 4」は399ドル~。「ZenFone 4 Selfie Pro」が379ドルで、「ZenFone 4 Selfie」は279ドルとなる。「ZenFone 4 Max Pro」についての言及はなかった。価格紹介のあと、ZenFone 4シリーズのキャラクターを務める韓国俳優のユ氏がステージに登場。ユ氏を目当てに集まった来場者からは、黄色い声援が飛び交った。