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自撮り向け広角デュアルカメラ搭載「ZenFone 4 Selfie」「ZenFone 4 Selfie Pro」

 ASUSは、ZenFone Selfieの後継機で、ZenFone 4シリーズの派生モデルとなる「ZenFone 4 Selfie」「ZenFone 4 Selfie Pro」の2機種をグローバル向けに発表した。その製品名通り、2機種とも、セルフィー(自撮り)を強化したモデルとなる。

ZenFone 4 Selfie(左)とZenFone 4 Selfie Pro(右)。フロントカメラの位置が、2機種で異なる
ガラスを採用したZenFone 4とは違い、背面は金属を生かした質感

 最大の特徴は、フロント部分に搭載された、セルフィー用のデュアルカメラ。ZenFone 4、ZenFone 4 Proは背面がデュアルカメラなのに対し、ZenFone 4 Selfie、ZenFone 4 Selfie Proは、前面をデュアルカメラにして、差別化を図っている。デュアルカメラは、アングルを切り替えるためのもの。サブのカメラでは、120度のワイドアングルでグループ撮影を楽しめるようになっている。

撮影時に表示される人のマークが描かれたボタンをタップすると、ワイドアングルカメラに切り替えることができる
ZenFone 4 Selfie Proの方が、画素数が高く、画素サイズも大きい

 2機種の違いは、メインカメラの画素数などにある。「ZenFone 4 Selfie Pro」は1200万画素、1.4μmのデュアルピクセルカメラを搭載し、レンズのF値は1.8と明るい。フロントに搭載されていながら、通常モデルのメインカメラ並みのスペックを誇る。このスペックを生かし、ZenFone 4 Selfie Proでは、フロントカメラでの4K動画撮影にも対応する。

 これに対し、「ZenFone 4 Selfie」は2000万画素のカメラを搭載。画素サイズは1.0μmとZenFone 4 Selfie Proよりも小さく、F値も2.0となる。

 なお、ワイドカメラは「ZenFone 4 Selfie Pro」が500万画素、「ZenFone 4 Selfie」は800万画素。背面のカメラは、どちらも1600万画素だ。2機種とも、柔らかな光が当たる、セルフィー用のフラッシュも搭載する。

柔らかい光で人肌をきれいに見せる、フロントカメラ用フラッシュ

 セルフィー用のアプリ「SELFIE MASTER APP」もプリインストールした。このアプリではBeautification(美顔)写真や動画を行えるほか、リアルタイムにBeautification効果をかけたライブ配信にも対応する。コラージュ写真を簡単に作れる機能も用意されており、セルフィーをより楽しめる作りになっている。

セルフィー用のアプリもプリインストール

 スペック的には、ZenFone 4 Selfie Proが、ZenFone 4 Selfieよりも一段上になる。「ZenFone 4 Selfie Pro」は、Snapdragon 625を採用したミッドハイモデルで、メモリ(RAM)は3GB、ストレージ(ROM)は64GB。メモリを4GBに増量したモデルも用意されている。バッテリーは3000mAh。

 一方の「ZenFone 4 Selfie」は、チップセットがミドルレンジ向けのSnapdragon 430で、メモリは4GB、ストレージは64GB。バッテリーは3000mAh。2機種とも、5.5インチ、フルHDのディスプレイを搭載するが、ZenFone 4 Selfie Proが有機ELなのに対し、ZenFone 4 Selfieは液晶となる。

 通信面ではどちらもLTEと3GのDSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)対応だが、より特徴的なのがZenFone 4 Selfieで、マイクロSDカードスロットがスロット3として、独立した形で設けられている。この仕様のため、ZenFone 4 Selfieのみ、2枚のSIMカードと、microSDカードを同時に利用することができる。

ZenFone 4 Selfieのみ、2つのSIMカードスロットと同時に利用できる、microSDカードスロットを搭載。ZenFone 4 Selfie Proは2つ目のSIMスロットとmicroSDカードスロットが排他仕様