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ドコモの留守電アプリにテキスト起こし機能、「みえる留守電」

 NTTドコモは、月額300円(税抜)のスマートフォン向け留守番電話サービスで、新たに「みえる留守電」を追加する。提供開始は6月下旬からになる予定。

 「みえる留守電」は、留守番電話へ録音されたメッセージを音声認識によりテキストにしてくれる機能。交通機関の利用中や、病院、会議中、工事現場など、音声のメッセージを聞きにくい場面での利用が想定されている。

 今回の「みえる留守電」機能は、ドコモからスマートフォン向けに提供されている留守番電話アプリのアップデートにより追加される。録音された音声データは、データを自動的に受信しているアプリから、ドコモのサーバーに送信され解析・テキスト化され、アプリでテキストデータを再び受信する。

 テキスト化にかかる時間は、おおむねメッセージの録音時間と同じとしており、例えば30秒の録音メッセージの場合、テキスト化にも30秒程度が必要になる。このテキスト化にかかる時間は今後速くする意向という。

 テキスト化に関する解析エンジンは、留守番電話の録音メッセージに頻出する語句の解析精度を高めるといった、留守番電話用のチューニングが行われている。

 音の波形を集めて、周波数成分などから波形の特徴を数値化した音響モデルから音素を解析。また単語ごとの繋がりを統計的なデータから推測しやすくしているとのことで、たとえば「明日」「の」と話した後は「天気」というワードは3.87%、「授業」は1.22%の確率で出現するとされ、さらにユーザー辞書を組み合わせて、テキストに変換している。

 類似のサービスはスマートフォンアプリとして既に提供されているが、「みえる留守電」は、ドコモ独自のノウハウで開発されたものになる。