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タッチ操作できるプロジェクター「Xperia Touch」6月24日発売、約15万円

 ソニーモバイルコミュニケーションズは、投写した画面でタッチ操作ができるポータブル超短焦点プロジェクター「Xperia Touch」を6月24日に発売する。予約は6月9日から。4月21日からはソニーストアで先行展示が開始される。価格はオープン価格で、ソニーストアでの販売価格は14万9880円(税抜)。

「Xperia Touch」(G1109)

 「Xperia Touch」(G1109)は、壁や机に投写できる超短焦点プロジェクター。最小サイズの23インチ相当の投写に限れば、投写面でタッチ操作も可能になっている。タッチ操作は赤外線センサーとカメラを組み合わせた仕組みで検出し、10点マルチタッチに対応。60fpsの読み取り速度により、遅延なく操作できる。赤外線センサーで検出する仕組み上、指や物体で赤外線が遮られたエリア(投写光で影になるエリアに相当)ではタッチ操作を認識しない。

 本体は、壁に接するように設置すると、最小サイズの23インチ相当での投写になる。壁から25cm程度離せば、最大80インチ相当のスクリーンになる。投写時のピント合わせはオートフォーカスで行う。机や床など下方への投写は、投写方向をセンサーで検出し、最小の23インチ相当の投写のみになる。

机など下方への投写モード。Androidを搭載する
壁に接して投写すると23インチ
壁から25cm離すと最大80インチに

 なお、「Xperia Touch」におけるジェスチャー操作は、搭載時期は未定ながら「検討していきたい」としている。

 本体内部にAndroidを搭載。Snapdragon 650を搭載しており、スマートフォンやタブレットに相当する構成で、Google Playからもアプリを自由にダウンロードできる。ホーム画面やウィジェットは、書き置きを残せるメモボードなど、家族や複数人での利用を想定した内容で開発されている。

 ボイスコントロール機能を搭載し、「Xperia Ear」のように、天気やニュースなどを声で指示して読み上げてもらうことが可能。人感センサーを搭載しており、壁投写モードでの設置で、約2mの範囲に人が現れると自動的に起動する。カメラは室内の撮影に考慮した1300万画素のセンサーを搭載しており、内蔵マイクとあわせて、Skypeなどのビデオチャットアプリを利用できる。

 「Xperia Touch」は、「Xperia Ear」に続く、Xperiaスマートプロダクト第2弾としてラインナップされる。「Xperia Ear」はボイスアシスタントによる新たなコミュニケーションがテーマだったが、「Xperia Touch」は家族や友人とひとつの画面を操作する新たなコミュニケーションがテーマになっている。

PS4と連携しゲームのディスプレイにも。コントローラーのほか画面に表示されるボタンもタッチできる

主な仕様

 プロジェクター部はSXRD・3原色液晶シャッター投写方式。0.37インチ SXRDで、解像度は1366×768ドット。光源はレーザーダイオードで、明るさは100lm、最大コントラストは4000:1。なお、内蔵バッテリーでの駆動時には最大輝度が通常の半分になる。

 OSはAndroid 7.0。メインカメラは1300万画素。CPUはSnapdragon 650で、1.8GHz×2と1.4GHz×4のヘキサコア。メモリ(RAM)は3GB、ストレージは32GBで、最大256GBまでのmicroSDXCカードを利用できる。マイク、加速度、地磁気、GPS、ジャイロ、照度、気圧、気温、湿度、人感の各センサーを備えている。

 無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/acに対応。Miracast、Bluetooth 4.2、NFCをサポートしている。

 内蔵のリチウムバッテリーで約1時間の駆動が可能。2ウェイのステレオスピーカーも内蔵する。ACアダプターはUSB Type-C端子に接続する。USBパワーデリバリー 15Vもサポートする。映像入力用としてHDMI端子(タイプD)を備える。

 プロジェクター発光部分の寿命は、輝度が50%にまで減少した時点を寿命と規定した上で、1日4時間の使用で5年以上の寿命が確保されているとしている。

 大きさは約69×134×143mmで、重さは約932g。

スケルトンモデル

内部の主要な部品