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お手頃価格のLTEスマホを開発できるプラットフォーム、クアルコムが新興国市場向けに

 クアルコムは、エントリークラスのスマートフォンやフィーチャーフォンでも4G(LTE)を利用できるプラットフォーム「Qualcomm 205 Mobile Platform」を発表した。モデムやデュアルコアCPUなどを搭載しており、採用製品は2017年第2四半期に発売される。

 インド、中南米、東南アジアといったいわゆる新興国市場向けのスマートフォンで、LTEに対応しやすくするための製品という位置付け。VoLTEや、Wi-Fi経由の音声通話(VoWi-Fi)もサポート。下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsの通信が可能で、LTEカテゴリー4対応となる。Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n)や、Bluetooth 4.1、ANT+、FMラジオも対応。1.1GHz駆動のデュアルコアCPUや、300万画素のメインカメラと30万画素のフロントカメラ、デュアルSIMといった機能に対応する。

 より高速な通信速度と暗号化機能により、クアルコムでは、モバイル経由でのオンラインバンキングの利用にも役立つと説明。駆動時間が長くなれば、信頼できる電源にアクセスしづらい個人や企業にとって役立つとも説明している。