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ドコモ、クアルコム、エリクソンが2018年中に4.5GHz帯・28GHz帯で要素技術の試験

5G標準仕様に準拠のトライアルを国内で実施

 NTTドコモ、Qualcomm Technology、Ericssonの3社は、3GPPで策定中の5G標準仕様(NR)に準拠した、日本国内での試験で協力し、2018年中にも屋外実験を実施する。

 今回の試験は、4.5GHz帯と28GHz帯を用いる予定。さまざまな周波数帯に対応する5G NRの技術を実証するとともに、エコシステムの確立や、5Gの早期実現を促進するものと位置づける。クアルコムとエリクソンは端末や基地局の試作装置を提供、ドコモはさまざまなシーンを想定した実験環境を提供する。

 4.5GHz帯では、通信エリアや容量を確保するための実証実験が行われる予定。Massive MIMO、ダイナミックTDD、高度な符号化・変調技術、柔軟・低遅延な無線フレーム構成など、5G NRの標準仕様に含まれる要素技術が実証される。

 28GHz帯では、5Gのアンテナ技術を用いて、見通しの悪い場所や端末が移動する環境でも、安定して途切れない高速通信を実現するための実証実験が行われる。

 これらにより、VR、AR、クラウドコンピューティングといった用途の高速通信や、自動運転やドローン、工業機械などの信頼性と低遅延が求められる新サービスの実現に貢献できるとしている。

2016年11月に公開された自動運転車両の内部。ドコモとエリクソンの5Gの機材を搭載していた