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「Pokémon GO×自治体」で周遊マップ、第1弾は京都府と福島県

 米ナイアンティックとPokémonは、スマートフォン向けゲーム「Pokémon GO」で、地方自治体と協力して周遊マップを作成すると発表した。自治体向けに公認素材やマップのテンプレート、ガイドラインが公開されている。第1弾として、京都府と福島県から周遊マップが公開される。

 周遊マップの作成は、観光振興や地域活性を目指す地方自治体と共同で行われるもの。Pokémon GOのプレイヤー(トレーナー)に向けて、自治体側が訪れて欲しい場所、アピールしたい場所が案内される形。ゲームとの直接の関わりはなく、周遊マップに沿ってプレイしたとしても「Pokémon GO」で新しいメダルは獲得できないが、トレーナーにとっては、初めて訪れる場所でも、どこに何があるか、ゲームを楽しみながらわかりやすく散策できる。

福島県須賀川市の周遊マップ(福島県のサイトから引用)

 提供される公認素材は、Pokémon GOのロゴ、ゲーム中に登場するジムやポケストップのアイコン、レストランやカフェ、トイレのアイコンなど。周遊マップを作成する自治体には、Pokémon社からモンスターボールをモチーフにしたゴミ袋が頒布され、トレーナーにゴミの持ち帰りを促していく。

モンスターボールをモチーフにしたゴミ袋

 第1弾として23日、福島県から須賀川市のマップが公開されたほか、同市を含む県内39市町村で周遊マップが作成される予定。また3月には、京都府が宮津市(天橋立)のマップを公開する予定。

 今回の取り組みは、2016年8月に発表した岩手県、宮城県、福島県、熊本県の被災地4県、また京都府との観光振興連携の取り組みの一環と位置付けられる。ナイアンティックではマップの公開にあわせて、ゲーム中にポケストップやジムを新たに増設し、自治体が活用しやすい環境を整備していく。なお、今回の取り組みはまず日本でのみとなり、グローバルでの展開は検討中とのこと。