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キャリアスマホ微減もSIMフリーが大幅増、2016年の国内端末出荷数は3600万台に

 MM総研は、2016年(1月~12月)の国内の携帯電話出荷台数を調査し、結果を明らかにした。総出荷台数は前年比3%減の3606万1000台で、4年連続の減少。スマートフォンのみでみると2年連続の増加で2942万1000台になり、過去2番目の規模だった。

 スマートフォンの出荷台数について、MNO端末およびSIMロックフリー端末(SIMフリー端末)に分けると、MNO端末は前年比3%減の2676万台、SIMフリー端末は88.5%増の266万1000台になった。スマートフォンの出荷台数に占めるSIMフリー端末の割合は前年比4.1ポイント増の9.0%。

 フィーチャーフォンの出荷台数は前年比18.9%減の664万台で、2年連続の大幅減となり、2000年以降で過去最低の出荷数になった。

 MM総研では、MNPの減少に加えて、MNOから、MNOのサブブランドやMVNOへの移行が増加したことで、MNOのスマートフォン出荷数が微減になり、MVNOのSIMのフリー端末が増加する結果になったとしている。

国内携帯電話端末の出荷台数(2012年~2016年) 出典:MM総研

メーカー別シェア

 フィーチャーフォンを含むメーカー別の出荷数とシェアでは、1位が5年連続でAppleになり、前年比7.3%増の1591万台を出荷した。同社の出荷数の増加は2年振り。総出荷数に占めるシェアは44.1%だった。2位はソニーモバイル(シェア12.5%)、3位は京セラ(9.6%)、4位はシャープ(9.2%)、5位は富士通(8.1%)。

2016年国内携帯電話市場のメーカー別出荷台数・シェア 出典:MM総研

 スマートフォンのみでみると、シェア1位はApple(54.1%)、2位はソニーモバイル(15.3%)、3位はシャープ(8.1%)、4位は富士通(5.5%)、5位は京セラ(4.5%)だった。上位5メーカー以外の「その他」(シェア12.6%)は、前年比71.6%増の370万6000台になり、中でもASUSやFREETELが増加したとしている。

2016年国内スマートフォン市場のメーカー別出荷台数・シェア 出典:MM総研