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格安SIMは9月末で657.5万契約、前年比62%増に

 MM総研は、国内のMVNO市場のうち、格安SIMと呼ばれる独自サービス型SIMの市場規模が、2016年度上期の9月末時点で前年比62%増の657.5万回線になったとする調査レポートを発表した。

 同社によれば、2016年9月末のMVNO契約回線数は、総数で5562万回線、前年比52.7%増だった。これにはWiMAX 2+やAXGPなども含まれるため、大手キャリアの一部が販売するスマートフォンの数も含まれる。

 格安SIMなどとして注目を集めている独自サービス型SIMの契約数は、2016年9月末で前年比62%増の657.5万回線になった。MM総研では、大手キャリアに対抗する安価なプランの登場や、通話定額、端末補償サービスの拡充、量販店や直営店などで対面販売がさらに拡大したことなどを、順調に成長した要因に挙げている。

出典:MM総研

 独自サービス型SIMの事業者シェアは、2016年9月末時点で、1位が「OCN モバイル ONE」などのNTTコミュニケーションズ。シェアは19%で124.8万回線だった。2位は「IIJmio」や「BIC SIM」などのインターネットイニシアティブ(IIJ)で、16.4%、107.8万回線。3位は「楽天モバイル」の楽天で8.6%、56.6万回線。4位は「mineo」のケイ・オプティコムで5.9%、38.5万回線。5位は「BIGLOBE SIM」のビッグローブで、5.3%、35万回線だった。

 なお、個人向けサービスのみに限定すると、IIJのシェアが1位になるとしている。

出典:MM総研

 MM総研では今後の予測として、独自サービス型SIMの回線数は2017年3月末で820万回線、2018年3月末で1170万回線になるとしている。