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トヨタ、独自の交通情報を利用した無料ナビアプリ「TCスマホナビ」

災害発生時に救援目的に利用できる通行実績情報も掲載

 トヨタ自動車は、Android/iOS向けのナビゲーションアプリ「TCスマホナビ」の配信を開始した。マップ上に同社独自の渋滞情報「Tプローブ交通情報」や、災害発生時に救援する際の参考情報となる「通れた道マップ」などを掲載する。価格は無料で、対応OSはAndroid 2.3.3 以上(7.x系は保証外)/iOS 6.0以降。

 今回提供する「TCスマホナビ」は、同社の「T-Connectスマホアプリ」と同じく、車載通信機(データ・コミュニケーション・モジュール)などを通じ、車両から収集したビッグデータに基づいた独自渋滞情報「Tプローブ交通情報」を活用してルート案内をしてくれる。「T-Connectスマホアプリ」で「Tプローブ交通情報」を使ったナビゲーション機能は有料だったが、本アプリでは無料で利用可能。交差点・分岐点では拡大図や方面看板の表示、音声案内を行うなど、基本的なナビゲーション機能も揃っている。

 同社は災害時の救援活動を支援するため、ビッグデータに基づく通行実績情報を「通れた道マップ」としてWebサイトで公開しているが、その情報も本アプリ上で閲覧可能。また、大規模災害発生時では「通れた道マップ」に被災地の航空写真を表示でき、来夏には、「通れた道マップ」を反映したルート探索機能を追加する予定だという。

 外部サービス事業者と連携も計画。第1弾としては駐車場シェアリングサービス事業者のakippaとサービス連携し、駐車場の検索・予約、予約した駐車場までのナビゲーションする機能を提供する。今後は、パーク24とも連携を進める予定としている。

 なお、「T-Connectスマホアプリ」のナビゲーション機能は、12月1日以降の新規販売を停止。テレマティクスサービスに契約している場合は引き続き利用可能。