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パッケージを撮影して原材料やアレルギー情報を表示、セブンとNTTが実験

 セブン&アイ・ホールディングスとNTT(持株)は、陳列棚の商品にスマートフォンをかざすだけで食品情報を表示する技術の実証実験を行う。都内のセブン-イレブン複数店舗にて、11月中旬~2017年1月下旬に実施される。

 健康や食の安全の確保のために重要な原材料やアレルギーなどの商品情報は、商品パッケージの裏面に小さい文字で記載されていることが多かった。ユーザーにとっては確認しづらい一方で、食品を手に取って確認することは店舗からすると商品管理上の懸念がある。また、外国人にとっては、母国語で商品情報を入手する手段が限られている問題もあった。今回セブンとNTTが開発したのは、これらを解決する、商品パッケージを手に取らずに食品情報を多言語で表示するシステム。

 実験では、撮影した写真から物体を認識できるNTTのAI技術「corevo」(コレボ)の1つ「アングルフリー物体検索技術」を活用。陳列されているおにぎりなどの食品をスマートフォンのカメラで撮影すると、原材料やアレルギー情報などの商品情報をスマートフォン上に表示する。商品情報は多言語に対応しており、外国人も母国語の表記で閲覧できる。