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CDをかざしてメッセージ動画、画像認識でコンテンツ表示する「Sifty Channel」
(2016/5/20 13:01)
デンソーコミュニケーションズは、写真やポスター、看板といった画像をマーカーにしてコンテンツを表示するiOS/Androidアプリ「Sifty Channel」の提供を開始した。アプリの利用は無料。同アプリはロックバンド「BRADIO」と連携し、6月1日発売のニューシングルをかざすと、スペシャルコンテンツを表示する。
「Sifty Channel」は、スマホをかざすと画像を認識して、Webサイトや動画などのコンテンツを表示するアプリ。QRコードのような技術だが、画像そのものをマーカーとして認識するため、特別なコードやARマーカーは不要。画像はコンテンツの提供者が、あらかじめ登録する必要がある。
イベント広告の看板を認識させてチケット購入サイトへ誘導したり、観光案内の看板を認識させて多言語の案内を表示したり、CDジャケットを認識させるとアーティストの動画メッセージを表示するといった用途で利用できる。
企業などが同アプリ向けのコンテンツを提供する際の利用料は、10コンテンツあたり月額1万円(認識画像の作成費別)。企業サイトなどのURLへリンクするURL版と、用意されたテンプレートに内容を記入するテンプレート版から選べる。テンプレート版のみ、登録代行や4カ国語への翻訳オプションを利用できる。
同アプリは、デンソーアイティーラボラトリが開発した画像コンテンツ検索技術「Sifty」をベースに設計されている。同技術は、画像から特徴的な傾向を抽出するパターン認識と、画像パターンを検索する技術を組み合わせたもの。検索するために機械学習を活用して検索の高速化を図っているほか、誤検出を防ぐための仕組みを盛り込んでいる。
傾きの色や変化に強い技術のため、看板など周囲の光の状況に左右されずに認識できるが、太陽光が反射して白飛びした場合や、傾きの角度が鋭すぎる場合には認識精度が低下するという。