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タブレットで天体観測、顕微鏡にも使える「DIY スマホ天体望遠鏡 PalPANDA」

 自然科学の学習教材を手がけるTOCOLは、タブレット端末やスマートフォンのカメラを取り付けて使う天体望遠鏡キット「DIY スマホ天体望遠鏡 PalPANDA」を全国の書店などで発売した。価格は9000円(税抜、以下同)。

 「DIY スマホ天体望遠鏡 PalPANDA」は、紙素材を使用した組み立て式の天体望遠鏡。鏡筒部の接眼レンズの上にスマートフォンやタブレットを取り付けて、カメラアプリで天体の様子を観察したり撮影したりできる。

 「PalPANDA」は、3月に発売された「MoMoPANDA」のアップグレード版と位置づけられている。天頂プリズムのコーティング素材をアルミコートから銀コートに変更したことで、反射率を20%向上。スマートフォンのカメラ越しに見た時に、よりはっきりと見えるようになった。

 また、7月下旬発売のオプション「バローレンズ+地上望遠鏡用正立プリズムセット(PalBeams)」の提供にあわせ筐体を改良。鏡筒部を延長し、スコープを取り付けられるようにした。

 なお、TOCOLでは「MoMoPANDA」を「PalPANDA」相当に改造するキット「MoMo to Pal」を3700円で発売している。

 対物レンズ有効口径38mmで、光学35倍で撮影が可能。スマートフォンでの観察に適した構造となっており、スマートフォンのデジタルズームを併用することで最大約140倍に拡大可能としている。

 対物レンズと接眼レンズは2群4枚で、反射を抑える7層コーティングが施されている。取り外してレンズ単体でスマートフォンと組み合わせ、25倍顕微鏡や、25倍偏光顕微鏡として利用可能。太陽投影板も同梱される。

 本体サイズは約296mm×244mm×39mm、重さは約210g。設置するタブレットやスマートフォンの大きさは問わない。タブレットやスマートフォン、三脚、雲台などは付属しない。