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WILLER TRAVELが「Ingress」バスを開発、7月のメガアノマリーでお披露目

 WILLER TRAVEL(ウィラートラベル)は、米ナイアンティックと協力し、スマートフォン向けゲーム「Ingress」の世界観にあわせたバス「NL-PRIME」を開発した。このバスに搭乗できる商品の販売も開始されている。

 「NL-PRIME」は、Ingressの世界にあわせて開発された、世界で1台しかないというバス。搭乗すると、ゲーム中でユーザー(エージェント)が集められるアイテムである「メダル」がもらえるほか、車内ではIngressの世界を紹介する動画を楽しめる。内装も、SF作品のひとつであるIngressにマッチしたものに仕上げられた。

 NL-PRIMEに乗車できるツアーは全部で4種類。「水・金・土・祝日プラン」は東京駅鍛冶橋で発着するもので都内を周遊バスとして1時間巡る。「水・金・土・祝日 成田発/成田着プラン」は1時間半で、成田駅と東京駅を結ぶルート。「日曜日プラン」は、市まるごとでIngress関連のイベントを多数仕掛ける横須賀を訪れるもの。東京駅を発って横須賀を訪れ、自由時間を過ごしてから東京へ戻るというルートや、横須賀から横浜を訪れるルートが用意される。「日曜日 成田発/成田着プラン」は日本を訪れるIngressエージェントの利用を想定したものとなる。料金はいずれも3000円。なお、成田発着のものだけは片道料金となる。Ingressは2つの陣営に分かれて遊ぶが、現時点で「NL-PRIME」はどちらかの陣営だけといったプランはなく、ひとつのバスに両陣営が乗る“クロスファクション”なバスとして運行される。なお貸し切りの具体的なプランはまだ決定していないとのことで、同社では問い合わせを受け付けている。

 これらのツアーは後述する、Ingressのイベントのあと、7月17日から運行される予定で、運行期間は8月31日まで。9月以降の運行は今後、あらためて案内されるとのことだが、10月いっぱいで関東エリアでの運行を終えて、11月以降は他の地域での運行が検討される見通し。

 「Ingress」では企業とのコラボレーションが実施される際には、ストーリーにあわせた設定も公開される。Ingressの劇中には、エキゾチックマター(XM)という謎の物質が登場する、とされており、そのXMを検知する特殊車両として米国では「NL(NovemberLima)-1331」というバンが登場してきた。ウィラートラベルが開発したNL-PRIMEは、NL-1331の日本オリジナルバージョンであり、XMを多く浴びて潜在的な能力を開花させた“センシティブ”と呼ばれる人を搭乗者のなかから探し出せる……とされている。

7月16日、メガアノマリーへのツアーも

 また同社では、7月16日に東京で開催されるIngressの公式イベント「AEGIS-NOVA(イージスノヴァ)」に向かう直行バスも用意する。Ingressのイベントのなかでもアノマリー(状態異常)とされる「AEGIS-NOVA」は約2万人の来場を想定する“メガアノマリー”。今回、ウィラートラベルのツアーを利用すると、当日の朝早くにお台場の会場へ到着し、なおかつ、アフターパーティ(閉幕式)を終えたあとにすぐ搭乗できるとのこと。AEGIS-NOVAで初めて「NL-PRIME」が公開される。

 このツアーは、大阪・名古屋・仙台の3カ所から発車するものが用意される。NL-PRIMEではなく、通常のバスに搭乗することになるが、利用者にはIngressのアイテムがもらえるパスコードがプレゼントされる。料金は、名古屋・仙台発が1万4800円、大阪発が1万5800円。いずれも往復の料金
となる。