【WIRELESS JAPAN 2010】
ドコモ、手描き情報がやりとりできる「描きコミュニケーション」


 ドコモブースでは、コミュニケーション関連の参考出品として、「描きコミュニケーション」という技術が展示された。この技術は、サーバー情報の画像データや動画データを他社とリアルタイムに共有するというもの。待ち合わせの際に電話をかけた相手と地図データを共有し、待っている場所を手描きでチェックすると、相手側に表示された地図データにも手描きした結果が反映される。

 技術的にはPeer to Peerでデータをやりとりしているのではなく、専用サーバー上に置かれたデータ(この場合は地図)を相互に参照している状態となる。手描きすると座標軸情報がサーバー側に送信され、相手が見ている地図にも同じように座標情報が反映される。NECの技術を利用しているという。

 Flashに対応したブラウザがあれば利用可能となっており、その性質上、キャリア間をまたいだ利用が可能。ドコモでは商用化については未定としている。こうした技術をプラットフォーム化することも検討しているという。

 このほか、専用メガネをかけずに3D表示が可能な「携帯型多視点裸眼3Dディスプレイ」が参考出品された。液晶ディスプレイの上にかまぼこのような半円筒型のレンチキュラーレンズを搭載し、見る角度によって8方向で3D表示を実現するというもの。ブースでは昆虫の標本のようなイメージが披露されていた。


 



(津田 啓夢)

2010/7/14/ 18:56