【IFA2014】

高い耐衝撃性能を誇るキャタピラースマホがLTEに対応

 海外では、建設機械などでおなじみのキャタピラーのブランドを活かした携帯電話が販売されている。過去に本誌のレポートでも紹介されているとおり(関連記事)、CESやMobile World Congressといった一大イベントでは毎回のようにブースを出展。その堅牢性をアピールしている。

LTEに対応した「B15Q」

 もともとは耐衝撃性能が高いフィーチャーフォンを製造、販売していた会社だが、最近ではAndroidスマートフォンも開発。その最新モデルとなるのが、「B15Q」と呼ばれるモデルで、LTEにも対応した。端末はIP67の防水・防塵に対応しており、1.8メートル程度からの落下に耐える耐衝撃性能を持つ。背面には5メガピクセルのカメラを搭載。内蔵するOSは、Android 4.4となる。

ブランドのイメージカラーで統一されたキャタピラーブース
背面には「CAT」のロゴをあしらう

 このモデルの最大の特徴はLTEに対応したこと。キャタピラーブースの説明員によると、同社の端末は「元々B2Bで販売され、建設現場などで使われていたが、スマートフォンではB2Cにも販路を広げている」という。工事現場や配達員の端末としてだけでなく、「自転車や登山などのスポーツにも最適」とのこと。Androidであれば幅広いアプリケーションをインストールでき、スポーツ用の端末にも仕上げられる。そのため、このモデルはよりターゲットを広く設定しているそうだ。

側面や底面、上面がバンパーで覆われているような武骨なデザイン

 端末の前面には、米国・国防総省の制定した基準を満たす「MIL SPEC」の文字を刻印。周囲をバンパーで囲われたような形状も、タフネスさをアピールする。欧州では、249ユーロ(約3万3800円)で販売される予定だ。

 このほか、キャタピラーのブースには販売中の端末も並べられていた。スマートフォンはB15Qのベースとなった、「B15」をラインナップ。フィーチャーフォンでは、「B100」や「B25」といったモデルを用意している。

スマートフォンの「B15」。こちらはすでに発売済みで、3G対応
CESで発表された「B100」

石野 純也