【CommunicAsia2010】
アジア最大の通信関連イベント
6月15日~18日、シンガポールにてアジア最大の通信関連イベント「CommunicAsia」が開催された。日本からはNTTドコモがブースを出展している。
シンガポールで開催される「CommunicAsia」は、例年、サムスン電子やLGエレクトロニクス、ファーウェイなどのアジアを拠点とするメーカーがブースを出展し、アジア最大の通信関連イベントとして注目を浴びている。
今年は、昨年インフルエンザ騒動で出展を取りやめたNTTドコモが復活を遂げた一方で、LGエレクトロニクスは直前になって出展をキャンセルした模様だ。大手メーカーはサムスン電子、ファーウェイ、ZTEといったあたりが目立っていた。
■夏モデルやLTE関連が充実のNTTドコモ
ドコモブースは会場内の真ん中のかなり目立つ位置に出展されていた |
会場内の中央に大きなブースを構えていたのがNTTドコモ。現在、続々と販売が開始されている夏モデルのうち、Kate Spade(P-05B)やEMILIO PUCCI(SH-08B)といったブランドコラボレーションモデルや、SH-07BやF-06BなどのHD撮影が可能なモデルの展示を中心に行っていた。また、すでに完売となっている「Q-Pot」は、かなりの感心を引いていたようだ。
スマートフォン関連では、XperiaやLINXなどの実機の展示だけでなく、「ドコモマーケット」やXperiaを使ったゴルフアプリのデモをしていた。
年末にもサービスが開始されるLTE関連では、基地局から光張り出しによって設置が可能な小型基地局、さらには、LTEの特徴でもある遅延の少なさをアピールするために、遠隔医療を想定したリモートデスクトップのデモを実施していた。ほかにも、NFCやエコ関連商品、らくらくホン、iコンシェルなど、ドコモの特徴的なサービスや企業活動を幅広く紹介していた。
ドコモの光張り出し基地局。設置場所が狭いところでも置ける小型タイプ | ARにより、どちらの方向に打てばよいかがわかるXperia向けゴルフアプリ |
■サムスン電子
Galaxy Sを全面的に押し出していたサムスンブース |
メーカーで存在感があったのはサムスン電子。昨年はCommunicAsiaの前日に「Samsung Jet」を発表して盛り上がりを見せていたが、今年はすでに5月下旬にシンガポールで「Galaxy S」の発表イベントを実施済み。展示ブースでもGalaxy Sを大々的にアピールしていた。
また、ブース奥ではGALAXY Sに比べ手頃な価格帯のスマートフォンも展示されていた。Android搭載モデルでは「Galaxy 3」と「Galaxy 5」、コンパクトなモデルとして「CHAMP」も来場者の目を引いていた。
ほかにも、Windows Phoneを採用したOMNIAシリーズで、QWERTYキーボードの「OMNIA PRO 4」「OMNIA PRO 5」などを展示していた。
コンパクトな筐体が魅力のサムスン Galaxy 3 | サムスンのイチオシとして展示されていたGalaxy S。ユーザーインターフェースの構成としてはかなりiPhoneに近い |
Windows Phoneを採用したOMNIA PRO 4 | OMNIA PRO 5 |
■ファーウェイ/ZTE
ファーウェイのAndroid搭載タブレット。HD映像の再生ができる |
ファーウェイも、展示の中心はAndroidを採用したスマートフォンだった。また、説明員が「iPadのような商品」と語りかけてきたのが、「Smakit S7」だ。7インチ、800×480ドットの液晶を搭載し、3GとWi-Fiが使えるAndroidプラットフォームの端末となる。アプリの追加やウィジェットなどAndroidスマートフォンとほぼ同等の使い勝手を実現する。日本での展開については特定のキャリア名をあげて「可能性はあり得る」(説明員)と語っていた。
ファーウェイではほかにも、LTEに対応したUSB通信モジュールや、竹をイメージしたデザインのDC-HSPA+対応USB通信モジュールなどが印象的だった。
ZTEでは、先日、ソフトバンクモバイルから発表された「みまもりカメラ」や、日本通信から発売されているSIMロックフリー通信端末「b-mobile」のZTEロゴが入ったものが展示されていた。
ファーウェイのまるで竹を思わせるデザインのDC-HSPA+モデル | ファーウェイのLTE対応USBモデム。実際に稼働するかは不明だった |
ZTEで展示されていたソフトバンクのみまもりカメラとほぼ同じかたちのカメラ | ZTEで展示されていた3G対応Wi-Fiルーター。日本通信で販売されているものとほぼ同じ |
(石川 温)
2010/6/18/ 16:30