【CES 2017】
250ドルでも3GBメモリ、ミッドレンジスマホ「honor 6X」発表
2017年1月4日 16:53
ファーウェイは、「honor」ブランドの新たなスマートフォン「honor 6X」を発表した。家電見本市「CES 2017」の会期前に開催されたプレスカンファレンスで発表されたもので、欧米地域で発売される。「honor」はファーウェイがオンライン販売専門で展開するブランドと位置付けられている。
「honor 6X」は250ドル(約2万9500円)~という、ミドルレンジの価格帯で販売されるスマートフォン。日本で発売された「honor 8」よりも安価で、「P9 lite」に近い価格帯のモデルとなる。
割安な価格帯ながら、デュアルレンズカメラや多様な撮影機能、オクタコアプロセッサ、3GBもしくは4GBのシステムメモリなど、ハイエンドモデルに近いスペックとなり、これまでのhonorシリーズ同様、コストパフォーマンスに優れるモデルとなっている。
すでに中国では販売されていて、今回は欧米での発売のアナウンスとなる。1月4日からアメリカや欧州各国、インドやマレーシアなどで販売が開始される。日本での発売はアナウンスされていない。
価格やスペックは販売される国や地域で異なるが、3GBメモリ/32GBストレージのモデルが249.99ドルもしくは249ユーロ、4GB/64GBストレージのモデルが299.99ドルもしくは299ユーロと発表されている。
Doubleがキーワード
発表会では、「Double or Nothing」というキーワードで「honor 6X」が紹介された。
日本でも発売されている「honor6 Plus」や「honor 8」同様に“2つ”のカメラを搭載している。カメラの解像度は12メガピクセルと2メガピクセルとなっているが、ハードウェア面だけでなく、ソフトウェア面でも撮影機能が強化された。
プロセッサはハイシリコンのKirin 655で、16nmプロセスのオクタコア。ファイルシステムの改善などにより、アプリの実効パフォーマンスが向上しているという。
バッテリーの持ちについても「2倍」になったとアピールしている。3340mAhのバッテリを内蔵し、ディスプレイの高効率化やコプロセッサの搭載などで省電力化。また、高密度バッテリを搭載する一方で、1万以上の専門テストを行っているなど、品質や安全性の高さもアピールする。
発表会ではhonorブランドのプレジデント、George Zhao氏が登壇し、honor 6Xとともにhonorブランドの最新状況を紹介した。
honorは現在、1億以上の「ファンとユーザー」がいて、ユーザーが継続的にブランドを利用し続けるかどうかの指標であるNPS(ネット・プロモーター・スコア)は、中国ではアップルと同等の47%、「1st TIRE」(最上位階層)にいるという。2016年12月の中国オンライン市場向けの調査では、NPSと顧客満足度の両方においてアップルを超え、Zhao氏は「Eブランドスマホのリーダー」であると表現する。
honorはコストパフォーマンスに優れた製品を展開するブランドだが、Zhao氏は「高品質が高価格とは限らない」とも語り、honorがオクタコアプロセッサやデュアルカメラなどをいち早くスマートフォンに導入してきた実績も紹介した。
そうしたこともあり、昨年発表された前モデルである「honor 5X」はグローバルで1100万台、上位モデルの「honor 8」は発売50日で150万台を販売したという。