【2015 International CES】
足や耳に装着、広がるフィットネス向けアクティビティトラッカー
(2015/1/13 13:45)
「2015 International CES」では日常生活での歩数や運動量を測定する、いわゆるアクティビティトラッカーが多数展示されていた。大手メーカー~スタートアップ企業まで、さまざまなメーカーが参入している分野で、主要なものやユニークなものを中心にピックアップして簡単なレポートをお届けする。
なお、ここでは日々の運動量測定やジョギング・ランニング向けの製品を取り扱う。特定のスポーツに特化したデバイスや健康・医療向けデバイスは別の記事で取り上げるので、そちらも参照いただきたい。
Fitbit
日本でもおなじみのFitbitは、アクティビティトラッカーのジャンルでは大手メーカーのひとつで、ブースの大きさも人気も高い。
ブースでは写真の「Surge」などの製品ラインナップを展示している。「Surge」は心拍測定にも対応し、同社のリストバンド型では珍しいディスプレイ付きモデルだ。ディスプレイなしの「Charge HR」も展示されていた。いずれも日本でも発売予定がある。
Activite Pop
Withingsの新製品「Activite Pop」。発売済みの上位モデル「Activite」が450ドル(約5万4000円)に対しこちらは150ドル(約1万8000円)。ボディの素材や質感が異なる。ボタン電池で数カ月稼働する。
同社は血圧計や体組成計、非接触型の睡眠トラッカーなどを幅広く取り扱っていて、一部製品は日本でも販売されている。
MIOのアクティビティトラッカー
MIOはモニタ付きモデル「ALPHA」やモニタなしモデル「LINK」などを展示している。LINKは日本でもApple Storeなどで販売中。同社は早い段階から心拍センサーデバイスを展開しているが、最近ではこうした心拍センサー付きのトラッカーにさまざまなメーカーが参入している。
台湾の「GOMORE」
台湾のスタートアップが開発中の「GOMORE」は、胸に地肌に密着させて巻くタイプのトラッカー。細かい生体データを計測し、そこから肉体の疲労度を推測してアラートを出したり、疲労度の推移を分析したりできる。
マラソンでゴール前にスタミナを切らさないようにする、逆にゴール時点でスタミナを使い切るようにする、といったトレーニングに活用する。「Go more」(もっと行け)という製品名が非常にアグレッシブ。米国では149ドル(約1800円)で予約受付中、日本展開も決まっているとのこと。
Fitbug
Fitbugは、デバイスではなく、新サービス「Kiqplan」を紹介。ダイエットなどの目標ごとに4種類のメニューが用意され、12カ月で19.99ドル(約2400円)で提供する。デバイスの差別化が難しくなり、ソフトウェアやサービスを強化するメーカーも多い。
スワロフスキーの活動量計
スワロフスキー(SWAROVKI)のアクティビティトラッカー「Swarovski Shine Activity Tracking Crystal」も展示。あのスワロフスキーか、と驚くところだが、KDDIも取り扱った「SHINE」のMisfitと共同のブースで、なおかつ、Misfitのオンラインストアで予約もでき、名前も似ている。ブースは女性を中心に大人気だった。
貼る心拍センサー
貼る心拍センサー付きアクティビティトラッカー「AMPSTRIP」。医療用途では似た製品はあったが、こちらは個人のフィットネス向け。専用の使い捨ての粘着テープで体に貼り付ける。バッテリは非接触充電式。現在はIndiegogoで119ドル(約1万4000円)からの出資メニューで入手できる。出荷は6月以降。
シューズ型の「HALO」
iFitの「HALO」はシューズ型のトラッカー。ソール部分にセンサーが内蔵されている。ランニングのフォームなどの分析ができるという。
iFitはこのほかにもさまざまなデバイスを展示していた。デスク付トレッドミルやベッド、ドリンクメーカーなど、扱っている製品の幅が広い。
靴下型の「Socks & Anklet」
Sensoriaの靴下型トラッカー「Socks & Anklet」。靴下にセンサが埋め込まれていて、取り外しできるアンクレット部に通信モジュールがある。足の着地をより細かく分析できる。このほかにも同社では、Tシャツ型とスポーツブラ型の心拍センサーなど、まさにウェアラブルな衣料型デバイスを取り扱っている。