GfK調査、企業のスマートフォン/タブレット端末利用状況


 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK)は、国内約1500社のIT関連業務従事者に対して、企業におけるスマートフォンやタブレット型端末の導入状況を調査し、その結果をまとめた。

 調査はインターネットを利用して10月に実施された。回答者は、勤務先で情報システム部門に所属するか、ITのハードおよびソフト導入に関わっている人。有効回答数は1500件で、従業員規模や業種別など各セグメントで均等割付している。

 スマートフォンの調査では、16%の企業が導入していると回答し、約1年前(2010年9月)の調査の8%から増加した。導入予定(13%)または導入検討(13%)と回答した人の割合も増えており、興味があるユーザー(24%)を含めると5割がスマートフォン導入に関心を示す結果となった。

 スマートフォンのOSは、導入済みの企業ではiOSの割合が前回の43%から38%となる一方で、Android OSが20%から44%へ拡大した。導入済みでは1割未満の「Windows Mobile OS」だが、導入予定および検討中の企業では14%と高い。

 業種別では、導入済みでは流通業がトップで、導入予定および検討中では不動産業がトップだった。

 タブレット型端末の調査では、導入済みの企業が前回の3%から12%に増加した。導入予定および検討中、興味があるなどの回答者についても、前回の37%から55%に増加し、関心が強まっている。

 タブレット端末をOS別に見ると、圧倒的なシェアを獲得しているiOSが導入済み企業では約6割と高いのに対して、導入予定や検討中の企業では4割に下がり、ほかのプラットフォームに分散している。

 

(津田 啓夢)

2011/11/15 12:35