シャープ、Android 2.3搭載の企業向け7型タブレット端末


 シャープは22日、Android 2.3ベースの企業向けタブレット端末「RW-T107」を発表した。FeliCaなどに対応したICカードリーダーライターを標準搭載するほか、大容量バッテリによる長時間駆動を実現しているという。参考価格は6万円前後だが、企業向け製品のため、量販店等での小売りは特に行わない。発売は9月5日を予定する。

 「RW-T107」は、1024×600ドット表示可能な7型液晶(静電容量方式)を搭載するタブレット端末。非接触ICカードの無線通信規格「NFC」をサポートしているため、ISO 14443 Type AやFeliCaに対応したICカードのリーダーライターとしても活用でき、会員カードシステムと連携した顧客情報の呼び出しなど、ICカードを活用した業務システムが構築できるという。

 OSは、Android 2.3を採用。CPUはTexas InstrumentsのOMAP 4430(1GHz)で、512MBメモリと8GBストレージを搭載する。

 通信機能はIEEE 802.11a/b/g/n無線LANやBluetooth V2.1+EDRを利用できるほか、Micro USB、Micro HDMI、Micro SDメモリスロット、音声出力などのインターフェイスや、加速度、ジャイロ、地磁気、照度の各センサーとGPS、ステレオスピーカーを搭載。前面200万画素、背面300万画素(オートフォーカス対応)のカメラも備えている。

 サイズと重量は、幅約194×奥行き約130×厚さ約11.5mm、395g。バッテリ容量は5400mAhで、約8時間のバッテリ駆動に対応した。

 なおシャープでは、アパレル関連の接客支援、銀行・保険業の渉外支援、小売りチェーン店の会員カードシステム構築、保守サービス業における業務マニュアルの電子化対応、教育現場への導入など、幅広い業務での発揚を積極的に提案していくとのこと。

 

(石井 一志)

2011/8/22 16:37