サン電子、ドコモの3Gモジュールを内蔵した「Rooster-A100」


 サン電子は、NTTドコモの通信モジュールを内蔵したパケット通信専用モデム「Rooster-A100(ルースター エー100)」を11月中旬に発売する。オープンプライスだが、1台のみ購入する場合で1万6000円程度になるという。

 「Rooster-A100」は、下り最大384kbps、上り最大64kbpsで通信できるNTTドコモのファーウェイ製通信モジュール「FOMAユビキタスモジュール UM01-HW」を内蔵したモデム。同モジュールを汎用的に利用できるよう、RS-232Cコネクタ(D-sub9ピン、オス)や外部アンテナコネクタ(SMA)、電源コネクタ(3芯)を備えるほか、電波強度確認用LEDも用意されている。ATコマンドも利用できる。動作温度は-20~60度で、幅広い環境下で利用できる。大きさは135×73×34mm(突起部、取り付け金具含む)で、重さは約160g。

 通信モジュール側の機能である、SMS機能、「ビジネスmopera アクセスプロ」および「ビジネスmoperaアクセスプレミアム」への対応、IP着信、通信経由でのソフトウェア更新機能はそのまま利用できる。たとえばSMS機能を利用することで、SMSで送られてきたテキストを受信し、その内容を「Rooster-A100」に装着した電光掲示板装置に送って表示する、といった使い方もできる。なお、「Rooster-A100」は日本国内での利用のみサポートされる。

 ドコモの2G網を使った通信サービス「DoPa」の置き換えを目指し、自動販売機やバス、タクシー、電力メーターなどに設置し、遠隔での在庫管理や運行管理、検針といった用途が想定されている。

 



(関口 聖)

2010/10/22 17:31