三電舎、独自のコピー防止技術を搭載したmicroSDソリューション


 三電舎は、独自のコピー防止技術を搭載し、ソフトウェアの販売メディアとして利用できる「KsQコピープロテクトmicroSD」の販売を開始した。Windows 2000以降に対応し、Windows Mobile対応版も6月に提供される予定。

 今回提供が開始された「KsQコピープロテクトmicroSD」は、従来CD-ROMやDVD-ROMで提供されてきたパソコン向けソフトウェアのインストールメディアに代わるものとして同社が提案するもの。光学メディアのドライブを搭載しないネットブックなどが普及している背景を受け開発されたもので、SDカードスロットを搭載しているパソコンなら利用できるのが特徴。microSDカードからパソコンにインストールされたソフトウェアは、microSDカードをパソコンに装着しないと起動できないドングルのような使いかたのほか、初回起動時のみmicroSDの装着が必要になる仕組みを採用することも可能。ソフトウェアメーカーは鍵データとの連携方法を選択できる。

 「KsQコピープロテクトmicroSD」ソリューションでは、SDアソシエーションの規格に基づくSDカード固有の番号を元に、鍵となるデータを起動。ソフトウェアメーカーは、この鍵となるデータと連携する仕組みを組み込むことで、ソフトウェアのコピー防止を実現できるという。これにより、microSDに収録されたソフトウェアをほかのパソコンにコピー・インストールしても利用できないようになっている。

 開発中というWindows Mobile版でも同様の機能が提供される見込みで、通信環境に左右されず大容量のソフトウェアを扱えるのが特徴としている。

 三電舎は、microSDカード本体と鍵データ、ソフトウェアメーカー向けに鍵データとの連携方法などを提供する。パッケージングなどはソフトウェアメーカー側で行う。価格は、microSDカードの半導体価格に左右されるとしている。

 

(太田 亮三)

2010/3/18 06:00