ソフトバンク、インドで携帯向けのハーレクインコミックス配信

　ソフトバンク クリエイティブ株式会社は、11月下旬よりインドの主要な携帯電話事業者であるTATA TELESERVICES LIMITEDが提供するGSMネットワーク向けサービス「TATA DOCOMO」のユーザー向けにハーレクインコミックスの電子配信を開始すると発表した。
　
　「ハーレクインコミックス」は、ハーレクインのロマンス小説を原作としたコミックスで、国内外の配信はハーレクインとソフトバンククリエイティブが共同で行っている。

　インドの「TATA DOCOMO」向け配信では、日本国内で提供中のハーレクインコミックスを新たに英語に翻訳した英語版電子コミックを用意。インドの携帯電話事業者向けに株式会社ゼロ・サムが提供する携帯電話向け電子書籍配信サイト「coMix on-the-go」においてダウンロード販売する。

「TATA DOCOMO」のポータルサイトからダウンロードしたアプリケーションを起動し、カタログから見たいコミックを選択して購入する

利用画面イメージ

　配信には、株式会社セルシスの海外マーケットでの電子コミック配信支援アライアンス「コミックサーフィン・グローバル・パートナーズ・プログラム」を利用。ゼロ・サムが開発した携帯電話向けコミックソリューション「ComicSurfing」を使用している。

　ソフトバンク クリエイティブでは、同様の形態で、やはりインドの主要な携帯電話事業者である「Vodafone Essar Limited」の利用者向け配信も12月中旬から開始する予定。今後は、ヒンディー語に翻訳したハーレクインコミックスの配信についても検討しているという。

　ソフトバンククリエイティブとハーレクインは、中国と北米地域の携帯電話事業者向けにハーレクインコミックの配信を開始しており、今回のインドでで5カ国目の配信となる。

　このほか、App StoreでiPhone/iPod touch向けアプリを、AndroidマーケットでもAndroid対応機種向けアプリを配信。韓国のPCサイトや Amazon.comの電子ブックリーダー「Kindle（キンドル）」向けにも配信を開始している。

　ソフトバンククリエイティブによれば、インドでの携帯電話の普及率は高く、インド電気通信管理局（TRAI：Telecom Regulatory Authority of India）調査で、2009年9月末の携帯電話加入者総数は中国に次いで世界第2位の4億7173万人、インド国内での普及率は約40.31％に達しており、さらに毎月1000万件規模で契約者数が続伸している状況だという。