本日の一品

かつてない低視点! スマホ、GoProをしっかり支えるミニ三脚

 インタビューに、イベント取材に、そしてプライベートに、あちこちで活用しているアクションカムの「GoPro」。なかでもよく使うのが小さなカメラ用三脚に固定する撮影方法で、インタビューの様子やセミナーイベントなんかを映像メモとして録画する時にはほとんど毎回このスタイルだ。脚の部分を束ねれば、手持ち撮影にも使えるのが気に入っている。

Mini Tripod

 ただ、いくら小さな三脚とはいえ、やはりフツーのカメラ用。テーブルの上に設置する時は「視界の妨げになるなー」と感じたり、カメラバッグに入れる時にもけっこうかさばったりする。もっと背の低い、ミニなのが欲しい! ってことで、なんとなく海外のサイトをあさっていたら見つけたのが、XShotの「Mini Tripod and Adventure Grip Bundle for Phones and Tablets」だった。ちょっと長いが、要するにミニ三脚だ。

GoProやスマホを使った撮影に活躍するミニ三脚だ
右が普段使っている小型三脚。圧倒的に違うこの高さ

 XShotの製品は、国内では自撮り棒などが販売されているが、このMini Tripodはまだ取り扱っている代理店がないようだ。米XShotのWebサイトでMini Tripod単体を購入したはずなのだが、Webでの表記は14.99ドルなのにカートに入れると12.99ドルとなり、しかもなぜかAdventure Grip Bundle版(24.99ドル)が発送されてきた。手違いなのか、製品価格より高い35ドル超の送料を見て気の毒に思っておまけしてくれたのか、謎である。トータルで48ドル余り、5915円という価格になったものの、Mini Tripodだけでなくこのおまけ(?)でついてきたAdventure Gripと呼ばれるバンドが想像以上に使い勝手が良かった。

 背の低いプラスチック素材できた小型三脚のMini Tripodは、3本の脚で自立し、使わない時は脚を回転させるようにして畳んで1本のスティック状にできる。バッグや胸のポケットどころか財布にまで入りそうな勢いだ。重量はわずか18g。同梱しているスマートフォンの固定に使えるバンドを合わせても45gとなった。

脚を回転させると1本のスティック状に
財布に入りそう、というか、入った

 本当ならGoPro専用の三脚として使おうと思っていたのだが、前述の通り、三脚とセットでスマートフォンの固定に使うAdventure Gripというバンドがかなり便利。ぺろんとしたラバーバンドには目盛りが刻まれていて、iPhone 5/iPhone 6/GALAXY S5/iPad mini/iPadといった文字も見える。使っているスマートフォンの種類や大きさに合った目盛りにコの字型のパーツをセットし、ぐいっとラバーを引っ張って上下からコの字型パーツでスマートフォンなどを挟み込むことで、わりとアバウトな感じで三脚に固定できる、という仕掛けだ。

これがバンド。目盛りとiPhoneなどの文字が小さく刻まれている
三脚に取り付けただけだとぐったり
しかしコの字型のパーツの位置を調整して
バックルでロックすると……
スマートフォンをけっこうちゃんと立たせることができる
裏から見るとこんな感じ

 スマートフォンは直立せず、ガッチリ、という感じにもならず、斜めに傾いた状態で固定されるのが面白い。正確には、直立に近い状態まで調整はできるものの、頑張っても垂直にはならず、微妙に上向きになってしまう。しかし、これによってかつてない低視点から、自撮り、記念撮影、高い建物のあおり撮影がいい具合にできるのがポイントだ。GoProでもこれだけ低いアングルから、きちんと安定させた状態で上に向けて撮影できるアイテムはあまりなかったので、撮影の幅も広がりそう。

僚誌AV Watchでの連載では、アンテナ設置時のテレビ画面をスマホで撮影する際に大いに役立った
GoProで超ローアングルから撮影してみると
こんな風になる

 スマートフォンの話に戻ると、バンドをぐいっと引っ張って挟むだけで簡単に固定できるので、撮影だけでなく、ホルダー代わりに使えるのもうれしい。けっこうな力で引っ張られた状態のまま使うことになるので、バンドの耐久性が気になるところではあるけれど、今後の仕事で大いに活躍してくれそうだ。

スマートフォンホルダーとして使うのも良さげ
製品名販売元購入価格
Mini Tripod and Adventure Grip Bundle for Phones and TabletsXShot24.99ドル+送料35.12ドル(5915円)

日沼諭史