本日の一品
006P角型9Vアルカリ乾電池でスマホを緊急充電できる「CHARGE-KEY」
(2013/11/21 06:00)
スマホのパワーがアップすればするほど、画面サイズが大きくなればなるほど、クリティカルになってくるのはバッテリー駆動時間だ。これは昔のパソコン戦国時代と同様で、今はスマホが同じ歴史を繰り返している。
パソコンと違ってスマホは基本がコミュニケーションツールなので、稼働している間は基本的にずっと電波を出し続ける必要があるところが大きな違いだろう。メーカーは新機種を発表する度に、大容量バッテリーを搭載したとか、パワーマネジメントを一新したとか言うけれど、その一方で“USBモバイル充電器”の参画メーカーや商品のバリエーションはますます増え続けている。
一大市場を築いたUSBモバイルバッテリーの世界では、小は市販の乾電池を使用する数百mAh以下の商品から、大は1万mAhを超すリチウムイオン電池まで、バリエーションは数えきれないぐらい多彩だ。
今回ご紹介する「CHARGE-KEY」は、USBモバイル充電器そのものではないが、市販の006P角型9Vアルカリ乾電池を使用してAndroid系のスマホに緊急充電するための充電支援ツールだ。国内ではまだあまり見かけない商品だが、筆者は米国在住の友人に、Amazon USAで買ってもらい日本に発送してもらった。
商品名にあるようにCHARGE-KEYは、外観が「鍵」(KEY)の形状をしており、先端の保護キャップを取り外すと、microUSBプラグが露出する。またCHARGE-KEYの中央部には、006角型9Vアルカリ乾電池の出力端子と噛み合う一対のコネクターが取り付けられている。
また、CHARGE-KEYのロゴが印刷された本体表面にはきわめて小さな緑色のLEDインジケーターが取り付けられており、006角型9Vアルカリ乾電池の電池残量がある場合は点灯する仕組みだ。
CHARGE-KEYのパッケージ兼仕様書にはアルカリ電池対応との記載があるが、1200mAhの大容量を誇る同形状の「ULTRALIFE」というリチウムイオン乾電池でも動作は確認できた。あいにくマンガン電池は手元になく、動作確認はできていない。
CHARGE-KEYの推奨乾電池でもあり、国内で流通している富士通製の006P角型9Vアルカリ乾電池を使用して、筆者の普段使いのスマホであるソニーの「Xperia Z Ultra LTE」、「SmartWatch 2」、レンズスタイルカメラ「DSC-QX10」の3台で充電できるか確認してみた。
結果として、CHARGE-KEY本体の緑LEDが点灯、すべてのデバイスでバッテリー充電中の雷マークが表示され、充電状態に入った。
次に、富士通製の006P角型9Vアルカリ乾電池1本で、実際にどのくらいの時間でどの程度の量が充電ができるのか、筆者のXperia Z Ultra LTEでテストしてみた。結果、約1時間弱で乾電池はすべて放電し、緑LEDインジケーターが消灯。筆者のスマホであるXperia Z Ultra LTEは充電前50%だったバッテリー残量が60%にアップしていた。
Xperia Z Ultra LTEの内蔵充電池の容量は巨大で3000mAhなので、小学生クラスの算数で計算してみると、富士通製の006P角型9Vアルカリ乾電池1本で、約300mAh充電できたことになる。これは同じ乾電池を使った場合、レンズスタイルカメラならほぼ50%を充電できる勘定だ。
使い捨て乾電池の1回の充電能力が300mAhというのが大きいのか小さいのか、人によって、またスマホの電池残量によって感じ方はまちまちだろう。しかし、ユニークなCHARGE-KEYが見せかけではなく、ひとまず確実に充電できることは確かだ。
最近はコンビニや100均ショップでも入手可能な006角型9Vアルカリ乾電池を除けば、CHARGE-KEYは、キーホルダーにもなり、持ち運び重量わずか7g(実測)だ。充電容量は少なくても、市販の006角型9Vアルカリ乾電池を使って緊急充電出来るバリューは意外とあるのかもしれない。
製品名 | 販売場所 | 価格 |
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CHARGE-KEY Emergency Charger for Android (Micro USB) | 米Amazon.com | 14ドル49セント |