本日の一品

今度はプログラマブルだ! 「楽々キーボード3」

プログラマブルキー搭載のUSB接続キーボード「楽々キーボード3」

 以前当欄でエクセル作業が楽になるキーボード「楽々キーボード2」を紹介したが、さらにパワーアップした後継機が発売されたので早速購入してみた。今度はなんと、プログラマブルキー搭載だ。

 「楽々キーボード3」は、USB接続の日本語109キー配列のキーボードだ。メンブレン式で、幅48cm、奥行き13.3cmと、奥行きが短めでスリムな以外は標準的と言ってよい設計になっている。これだけならよくあるキーボードにすぎないが、テンキー周辺と、キーボード左端にある多数のショートカットキーがこの製品の特徴だ。

 まず前モデルである「楽々キーボード2」との共通仕様を挙げると、「00」「000」「(」「)」といったショートカットキーがテンキー周辺に配置されている。エクセルで作業するにあたっては必須なことは言わずもがなであろう。カーソルキー周りには「Save」「半角スペース」などのショートカットがあり、こちらも前モデル同様だ。

 新モデルにおける最大の目玉であるプログラマブルキーは、テンキー上部とカーソルキー上部、本体左端にある。前モデルでは「\」「%」「=」や、「cut」「copy」「paste」が配置されていた場所だ。この部分のキーに、好きなショートカットを登録できるようになっている。中央下段にある「PGM」キーを長押しすると登録可能な状態になるので、好みのものを入力して、再度「PGM」キーを押せば登録完了だ。メールアドレスやパスワードなど、長い文字列でも登録可能だ(パスワード類を登録するのはセキュリティ面でお勧めしかねるが……)。また、パソコンに専用ドライバーのインストールが不要な点も前モデルと同様である。

 注意が必要なのは、マクロ機能ではない点。プログラム機能では入力したキーの種類は認識されるが、入力(押下)時間は認識されないので、あるキーを何秒間か押した後、別のキーを……といった、ゲーミングキーボードのような使い方はできない。あくまでビジネスユースを主眼とした製品だ。

 前モデルで要望として感じていた、個人的にエクセルで多用する「"」「&」のショートカットを、このキーボードでは独自に設定できるのが非常に便利だ。その他のキーは、結局使い慣れている前モデルと同じ内容になるように登録していて、筆者の応用力のなさが露呈しているが、より有効なショートカットを思いついたらいつでも登録しなおせるのはありがたい。

 唯一の欠点は、キートップに登録内容を表示できない点だ。キートップにシールを貼って書き込むという手もあるが、使っているうちにキータイプで擦れてインクが落ちてしまうのは想像に難くない。登録キー一覧を書き込めるシールが添付されているので、こちらで我慢するしかないだろう。

 これだけ多機能でありながら、1980円で購入できるのがすばらしい。オフィスでの作業効率改善をお考えなら、一考の余地はあるだろう。

左端に4つのプログラム可能キーがある
テンキー周辺にはプログラム可能キーと、エクセルで便利なショートカットキーが配置されている
登録したキーを書き込むシールが付属している。これをどこに貼ろうか悩んでしまう……
製品名販売元購入価格
楽々キーボード3サイズ1980円

ナカムラ