本日の一品
ロボットっぽいハイスペック変形マウス
(2013/8/26 06:00)
わりと評判の良いトラックパッドを備えているMacBook Air。文章を書いたりWebを見たりするのに不足することはないけれど、こと画像のレタッチや細かい範囲指定、ファイルの選択など、特にドラッグ操作が必要な場面になるとミスが頻発するのがネックだった。筆者が不器用というのはあるとしても。
というわけで、トラックパッドだけに頼らず、Bluetoothマウスも併用してきたのだが、Mac OS Xが悪いのか、常駐しているアプリケ―ションが悪さをしているのか、あるいはマウス自体の問題なのか、マウス使用中にBluetooth接続が不意に切れるという現象が多発していた。さらに、タッチセンサー付きのマウスを使っていた時には、予期しない場面で勝手に思いっきり画面スクロールしたりして、イライラがMAX。カッとなって、ついMAD CATZの「R.A.T.M Wireless Mouse」を購入してしまった。
MAD CATZといえば、コンマ何秒どころか数フレーム分の反応速度が命取りになるらしいFPSなどのゲーマー向けに、高性能で独特なデザインのゲーミングマウスやゲーミングキーボードなどを開発しているメーカー。「R.A.T.M」も、その例にもれず6400dpiという高解像度を誇るツインアイレーザーと、左右クリックを除いて10個のプログラマブル(機能割り当て可能)なボタンを搭載した高機能な製品となっている。今後スマートフォンなどで対応機器が増えそうな規格「Bluetooth Smart」(Bluetooth 4.0)に対応していて、次のMac OS Xでの対応も噂されているから将来性は高い。単四電池2本で最大1年間もつという低消費電力も魅力だ。
解像度などのスペックは、仕事用としてはもったいないくらいの性能かもしれない。ただ、ファイルを読み込むだけでマウスの動作設定を一括で変えられる“プロファイル”には、アドビ製品での画像編集作業に最適とされているものも用意されているので、ゲームに限らず、PC上のどんな作業もバリバリこなせる能力を秘めている、はずだ。設定のカスタマイズは、筆者は残念ながらまだ半分も活用できていないのだけれど。
実はMAD CATZからは「M.O.U.S.9」という兄弟製品も発売されており、今回購入するときは、どちらにするかけっこう迷った。でも、「M.O.U.S.9」はすでに@@link|http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/stapa/20130311_591172.html|スタパ齋藤氏が購入している|@し、どうせなら持ち運びが少しでも楽になるコンパクトな「R.A.T.M」がいいかも、と判断。
コンパクトと言っても、わりとゴツくてものものしいデザインのためか、実際に手にしてみるとそれほど小さくは感じない。持ち運びは若干かさばるけれど、手のひらに当たる部分のパーツを前後にスライドできるギミックも備えているから、ある程度ユーザーの手の大きさや握り方に合わせられるのがいいところでもある。変形ロボ好きにもおすすめ、かも!?
決して軽くはないが、その分重心がしっかりしているのか、マウスを滑らせた時の安定感は抜群。クリックはもとより各部のボタンやホイールを操作した時の感触など、ハードウェアの作り自体にも丁寧さ、気持ちよさが感じられる。また、ワイヤレスマウスだと一定のアイドル時間が経過すると自動でスリープしてしまうものだが、「R.A.T.M」は再びマウスに触れてから操作可能になるまでの時間がごくわずか。いきなりBluetooth接続が切れるという、筆者の環境で悩まされていた現象もなくなった。
マウス1個に1万2800円を出すのは勇気がいるとはいえ、性能と使い勝手の良いカスタマイズ機能を考えれば、勢いで買ってしまってもきっと後悔はしないと思う。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
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R.A.T.M Wireless Mouse | MAD CATZ | 1万2800円 |