本日の一品
WindowsとMacが混在する作業環境にこの一本!「USBリンクケーブル」
(2013/2/25 06:00)
スマートフォン向けアプリの開発などをやっていると、どうしてもWindowsとMacの混在する作業環境になる。iOSアプリの開発にはMacが必要だからだ。かといって社内環境はWindows向けに整備されていたりするので、Windowsマシンをどけるわけにもゆかず、結果机の上にキーボードとマウスが2台分ずつ鎮座することになる。これが筆者にとっては非常に煩わしいので、なんとかしたいと思い立った。
Windows-Mac間でキーボードとマウスを共有する方法といえば、LAN越しで両者を共有するソフトウェア「Synergy(シナジー)」が手軽で有名だ。だが、社内環境によってはファイアウォール等でポートが塞がれて使えないことがある(筆者の社内環境ではそうだった)。ではどうすれば良いのか。物理的に接続してしまえば良いのだ。というわけで今回ご紹介するのは、WindowsとMac をUSB経由で接続し、互いのキーボードとマウスを共有できる「USBリンクケーブル」である。
同様の製品は昔から存在する。本コーナーでも2009年に紹介されている記事があった。だが、従来の製品がWindows-Windowsの間のみをサポートしていたのと異なり、この製品はWindows-Mac間での共有が可能なのが特徴だ。
使用方法は簡単。データリンクケーブルを共有したい二台のマシンのUSBポートに差し込み、内蔵されているドライバをインストールするだけ。あとは専用アプリケーション「スマートデータリンク」が起動すれば接続が完了する。マシンの切り替えは、操作しているマシンのマウスカーソルを、もう片方のマシンがおいてある側のディスプレイの端まで動かせば良い。自動的にカーソルが一方のマシンのディスプレイに「突き抜け」る形で移動し、切り替えが完了する。
クリップボードやファイルの共有も可能だ。Windows側で選択した文字列をMacに貼り付けることや、その逆も可能なのは非常に便利である。さらにドラッグ&ドロップ中のファイルをそのまま画面端まで動かし、もう一方のマシンに「持ち越す」形でコピーできたのには感動した。
また、接続したマシンのどちらかがホスト(親機)になるといういうわけではなく、双方のキーボード&マウスを双方で利用できるという点も挙げておきたい。簡単に言うと、Windowsのマウスを使いながら、Macのキーボードを使い、両画面を操作するという離れ業が可能なのだ。
一方、若干だが挙動が不安定になる事もある。特に片方のマシンが途中でスリープしてしまい、データリンクの操作によってスリープから復帰させると、キーボードが効かなくなったり、トラックパッドのタップ操作を受け付けなったりする事が、ままある。この点はドライバやソフトウェアの更新に期待したい。
2台以上のマシンをお持ちの、特にWindowsとMacの混在で双方を頻繁に使用しなければならない環境下にある方には、ぜひ一度お試し頂きたい。手放せなくなること必須の一品である。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
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ドラッグ&ドロップ対応USB2.0 リンクケーブル | サンワサプライ | 2986円 |