本日の一品

“どこでもドア” より現実的な ”どこでもポケット” 「POCKIT」

 行きたい場所を思ってドアノブを回すと、10光年以内の距離にある望んだ場所なら一瞬でワープできる秘密の道具はドラえもんに登場する便利なモノだ。今回ご紹介する「POCKIT」は、本来、服や鞄などに付いているポケットが独立したどこにでも運んでいって便利に使うことの出来る”どこでもポケット”だ。

どこでもポケット「POCKIT」はどこでもドアより現実的な便利アイテムだ
プラスチックなのに柔らかいイメージの形状

 プラスチック製で、外観カラーはホワイトとブラックの2色、ホームベース型の小さなマチのあるポケットだ。背面には、いたるところに取り付けることのできる大きめのクリップが取り付けられている。ポケットの前面には別のモノを簡単にぶら下げることのできる小さな金属製のフックが取り付けられている。

 「POCKIT」はどこでも一緒に連れて行って“どこでもポケット”を実現したい便利な道具なのだが、堅牢性を確保するために、多少立体的な形状をしている。なので、ビジネスブリーフなどの薄い鞄に入れて持ち運ぶには少し厄介だが、ぶ厚めのブリーフケースやトートバッグなら全く問題ないモバイルサイズだ。

 重さは実測でたった60gしかないので、便利さに比較すれば軽すぎるくらいの道具だろう。使い方は人により様々だろう。用途を考えるだけでも頭の体操になり、それを実践することで、より多くの便利な使い道が思い浮かんでくる。

 今年流行った、いわゆるノマド・ワーカーな筆者は、無料で使える外部の会議室や、昔ながらの喫茶店、スターバックスなどでは、テンポラリーな移動先オフィスとして、POCKITをテーブルに固定して、その場所で使う筆記具やWiFiモバイルルーターなど、必要機材の一時保管場所として便利に使っている。

 また、普段は大人ばかりの世帯に、親戚の小さな子どもや孫が来たりしたときは、普段のテーブルをそのまま乳幼児用のアレンジに変更するといった支援も簡単に出来てしまいそうだ。

 標準で付いているスプリング製のクリップはきわめて挟む力が強く、かなり重いものを入れてもビクともしないし、テコの原理で前面のフックには書類の入った鞄などの取っ手をぶら下げても十分耐えてくれる。クリップの開口幅は最大に開くと、40mm厚くらいまでのテーブルならクリップすることが可能なので、普通の食卓や事務机などに多い30mm厚クラスは楽勝だ。スムースなプラスチック製のクリップなので、テーブルや机を傷つける心配もない。「POCKIT」は、理想の”どこでもドア”には程遠いが、現実的な“どこでもポケット”としてはきわめて有用だ。

クリップでかなりの厚さのテーブルでも挟んで安定的に使える
気分を替えて自宅のキッチンテーブルで仕事をする時やスタバで考え事をするときにも役立つ
結構重い革製の鞄も問題なく引っ掛けられる
にわかにちびっ子が集合しても、こういう対処で対応できるかも
製品名購入場所購入価格
POCKIT(白)御徒町 ガラクタ貿易1050円

ゼロ・ハリ