本日の一品
電池不要のソーラーパネル式自転車用テールライト
(2012/12/3 06:00)
日没が早まり、自転車で暗い道を走る機会が増えてきた。夜間は安全のために、できるだけ明るい色調の服を着て乗るようにしているのだが、それでも街灯の少ない裏道などに入ると心許ない。もっと周囲の目にとまりやすいよう、自転車にテールライトを取り付けることにした。
筆者が購入したDECOJAの「ソーラーLEDテールライト」は、ソーラーパネルで内蔵のバッテリーを充電し、2灯のLEDを点灯させる。電池交換の必要がない、エコ指向のテールライトである。
本体は丸みを帯びた円盤に近い形状。思っていたよりコンパクトで、手のひらに載るサイズだ。上面が透明なカバーに覆われており、内部に3×3cmほどのソーラーパネルが組み込まれている。
自転車への取り付けは、付属のネジ止め式アダプタを使用する。垂直なパイプ用なので、基本的な位置はサドルの下のシートポストあたりになるだろう。着脱用のレバーを備えており、駐輪場などに停める際には本体をワンタッチで取り外すせる。
自転車に取り付けて点灯させてみると、やはり効果は大きい。ただ反射するだけのリフレクターとくらべて、自ら光を発するテールライトは格段に目立つのだ。しかも、小さなソーラーパネルで発電(充電)したとは思えないほどの明るさ。照らし出す角度が広く、横方向からも目に付きやすい。夜道の心強い味方になってくれそうである。
点灯モードは3種用意されており、本体の下面にある小さなボタンで操作する。消灯状態からボタンを押すと、2度の短いフラッシュを繰り返すランダム点滅モード、さらにボタンを押していくと、通常の点滅モード、常時点灯モード、消灯へと切り替わっていく方式だ。
ソーラーパネルでの充電は約2時間。十分な光量が確保できれば、自転車に付けたままでも、取り外してデスクの上などに放置しておいてもいいだろう。満充電の状態で点灯可能な時間は、点滅モードで約8時間、常時点灯モードで約4時間となっている。筆者の場合、日中は自然光に当て、夜間に1時間から2時間点灯させているが、これまでに途中で消えてしまったり、暗くなったりしたことはない。日常的な使い方であれば、バッテリー残量を気にする必要はないのではないだろうか。
機能面では高く評価できる「ソーラーLEDテールライト」ではあるが、残念な点もある。全体の作りがいかにもチープなのだ。筆者が購入した品は当初からソーラーパネルに欠けたようなキズが見られるし、ボディーの合わせ目には小さな隙間があった。取り付け用アダプタも片持ち構造で、いまひとつ頼りない。耐久性や信頼性については不安があるといわざるを得ないのだ。
とはいえ、筆者の使い方では今のところ支障はなく、なにより低価格だったこともあって、大きな不満は感じてない。お手軽な「チョイ乗り」用と割り切ってしまえば、使いやすいテールライトといえるのではないだろうか。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
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ソーラーLEDテールライト | DECOJA SPORTS | 600円 |