風邪や熱中症の危険温湿度帯が一目瞭然「温湿度警告計」
購入したときのパッケージ。その後、こんなに役立つ日がくるとはあまり思っていなかった |
背面。本体下部に見える電池ボックスに単4形アルカリ乾電池が2本入る |
このところ、急に冷え込んできた。筆者は喘息もちなので、明け方に部屋が冷え込んで喘息の軽い発作による睡眠不足に悩まされている。そんな時に、先日購入してあった温湿度計が思っていたよりもずいぶんと役に立ってくれているので紹介したい。
筆者は体温調節が苦手なのか、気温の変化にあまり身体がついていけないタイプで、この夏もエアコンの効いた室内にいたにも関わらず熱中症でダウンすることが何回かあり、ほとほと参ってしまった。もちろん、今までも部屋にはもっと一般的でクラシカルな温湿度計をつけて適切な温湿度を保つよう、できる限り工夫はしていたのだが、普通の温湿度計は能動的に確認するもので、熱中症ぎみで具合が悪くなったあとに温湿度計を確認し、「あぁ……もっとエアコンの温度を下げておくべきだったのか」と思っても、時すでに遅いのである。そして、エアコンのかけすぎでなんだか具合が悪くなってきたときに「もっと早くエアコンを切っておくべきだった……」と思っても、電気代も体調も戻ってはこない。
そう、筆者には「危ないですよ」などと適宜自己主張してくれるような温湿度計が必要だったのだ。そこで、夏場の熱中症危険ピークも去ったころにセールワゴンで見かけた温湿度警告計「goud(ゴウド)」というものを購入してみた。冬でも、季節性ウィルスが死滅しにくい環境の警告もしてくれるというので、一年中役立つかと思ってはいたが、購入し時刻を合わせたら、時計としての存在感が小さいこともあり、すっかりその存在を忘れたまま数週間が経っていた。目覚まし時計の機能もついているので、それを使用すればいいのかもしれないが、筆者はAndroidアプリの某人気キャラクターボイスで起こしてくれるものにすっかりとハマっているので、それは使わなかったのだ。
そして、乾燥と気温低下による喘息で目が覚めてしまった先日……なんと、青いLEDがひっそりと点滅しているではないか。ディスプレイにはウイルス注意のアイコンも出ている! 音声はオフにしておいたので鳴らなかったが、しっかりと活躍してくれていたのだ。
この商品、熱中環境と季節性ウイルス環境それぞれについて、熱中環境では赤いランプ、季節性ウイルス環境では青いランプが注意・警告レベルに合わせ明滅してくれる。熱中症は急激に進行するためか、注意レベルでは1秒間に1回と頻繁に点滅する。季節性ウイルスだと15秒間に1回の点滅が、注意の目安となる。音声も同様、熱中症注意は2回連続、警告は6回連続。季節性ウイルスの音声は注意・警告ともに10秒間隔だそうだ。液晶パネルには動くアイコンがついており、夏場と冬場それぞれのアイコンマークが注意・警告レベルに合わせて表示される。普段は何も表示されないので、購入時はただのデジタルアラーム時計と同様にしか見えなかったが、なかなかどうして頼もしい。
先日の発作のときは、加湿器で部屋を加湿していき呼吸が楽に感じられる状態になったなーと思ったころ青い警告ランプも静かに消灯した。部屋の加湿しすぎで寝苦しかったり、結露してしまったりする状況からも救ってくれるかもしれない。そう思うと、筆者のように体感が鈍いところのある人や、ものごとに集中しやすくうっかりすると脱水症状や風邪をひきやすい人、自力では部屋の適温を訴えられない状況の人にはぴったりの商品だと感じた。小さくて軽いので旅先で枕元用に持参するのもいいかもしれない。
これからはずっとお世話になりそうな予感であるが、唯一怖いのが電池切れだ。アラームアプリの美少女ボイスとはお別れし難いが、この警告計の電池残量の確認を兼ねて目覚まし時計機能も利用するべきか、悩むところだ。
頼もしく青く光る注意報LED。光が邪魔に感じる人のためか、ちゃんとオフにする機能もついている | 液晶画面右の丸い印が季節性ウイルス注意アイコンだ。普段はこれが表示されていないので、本当にただのデジタルアラーム時計だ |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
温湿度警告計 goud | エレコム | 1890円 |
2012/11/1 06:00