ひねりの効いた液晶の腕時計「NOOKA YOGURT」


NOOKA「YOGURT」
中央の2桁の数字はハニカムデザイン

 現代において腕時計に求められる要素というのは、時間を確認する本来の目的以外にもステータスやファッション性など、多岐にわたっている。今回紹介する「NOOKA YOGURT」は、見た目からもわかるようにデザインが特徴の腕時計だが、アナログ時計をイメージした表示や独自の液晶デザインなどで、独特の魅力を持っている。

 腕時計でも置時計でも、針で表示するアナログ時計を日常的に使っている筆者は、時間の感覚を針の位置や形で捉える傾向がある。数字だけのデジタル時計の表示は、「まだたくさん時間がある」「あと少ししか時間がない」といった感覚を瞬時に掴みにくく、腕時計ともなると常用は避けたいと感じてしまうのである。

 その一方で、大胆なカラー、あるいは小型で軽量な腕時計ともなると、液晶表示のデジタル腕時計が一般的だ。ファッションアイテムとして考えるなら、バッグや靴のようにいろんなバリエーションが欲しい。最近では2進数で表示するなど、明らかに読み取りにくい表示方法をあえて採用し、付けている本人にしか理解できないような、ギーク好みの腕時計も登場している。

 そんな中、店頭で見かけて気に入り、購入してしまったのが、NOOKAの「YOGURT」(ヨーグルト)だ。NOOKAの腕時計は一般的に、アナログ時計のイメージを取り込みながら、「時」「分」を自由な発想で表示するデザインが特徴。ベルトやケースにラバーを使用し、一体感のあるシンプルなデザインも多い。

 「YOGURT」はそれらのラインナップの中でも特にシンプルで、丸型の液晶の中に2桁の数字を表示するだけ。ボタンは4隅に配置され、上下・左右対称のスッキリしたデザインだ。どーんと表示された数字が2桁だけなので、時刻を読み取るのが面倒くさいタイプかと身構えてしまうが、2桁の数字は「時」を表しているだけだ。「分」はというと、外周のバーによる表示がそれ。アナログ時計の表示と読み取り方は同じで、半分まで進んでいれば30分であることを示している。また、分かりにくいのだが、5、10、15など5分おきにバーは少し長くなっている。

 最も特徴的なのは中央の2桁の数字で、六角形のブロックを組み合わせて数字を表示する独特のものになっている。このハニカムデジタルグラフィックがそのまま、この腕時計のイメージを決定づける“顔”になっている。物珍しいといえばそれまでだが、ハニカム構造をモチーフにしたものといえば、硬派な戦略シミュレーションゲームやSF映画のグラフィックなどをイメージしてしまう筆者なので、なんとなく惹かれてしまったという点は否定できない。

 腕時計としては、3気圧防水でアラーム機能付きなど、基本的な機能を備えているのみだ。風防はミネラルガラスなので傷には気をつけたいところ。ストラップはパチッと簡単に外せる仕様で、腕への着脱は簡単だ。バックル部分の金属を覆い隠すようにストラップがデザインされているので、さまざまな角度から見てもシンプルな印象に仕上がっている。カラーラインナップは販売時期により入れ替わっているようなので、気に入ったカラーがあれば早めに入手しておきたい。


バックライトを搭載ワンタッチタイプのバックルは見た目もすっきり

 

製品名製造元購入価格
YOGURT PLAIN(White)NOOKA1万4700円

 

(Nipppper)

2012/10/5 06:00