「日本よ、これはUSBメモリーだ。」アベンジャーズのUSBメモリー
切れ長の青い眼が点滅するのは、首だけになって壊れたアイアンマンの様でなかなかシュールだ |
この夏は観たい洋画のオンパレードだった。最初に、「トータル・リコール」を観て、立て続けに「ダーク・ナイト・ライジング」、「プロメテウス」と観たところで小休止。「日本よ、これが映画だ。」とかいうバブル絶頂期の様なコピーに軽い目眩と息切れがして、レンタルビデオで観ることにして「アベンジャーズ」のロードショウは見送った。
そんなアベンジャーズの予告編トレーラーがネットに流れだした頃、登場人物をUSBメモリーに仕上げたガジェットが近日中に発売になるという噂を聞き、期待に胸を膨らませて発売を待った。
しかし、なぜか最も期待したスカーレット・ヨハンソン扮する“魔性のスパイ”こと「ブラックウィドウ」は影も形もなく、発売されたのは、「キャプテンアメリカ」と、「マイティ・ソー」、「アイアンマン」、「超人ハルク」の4つのおっさんキャラクターだけだった。
急遽、海外からの個人輸入をストップして、全てを忘れかけた頃、秋葉原の路地裏回遊で、偶然見つけたアイアンマン8GB USBメモリーを衝動的に購入した。コスト面からもキャラクターの全身をUSBメモリーに仕上げるのは無理があり、4つのキャラクターはその直感的イメージをUSBメモリーとしている。
「キャプテンアメリカ」は星のアイコンの付いた「盾」、「マイティ・ソー」はシルバーに輝くちょっと物騒な「ベーシック・ハンマー」、「超人ハルク」は独特の特徴のある頭部にしてほしかったが、コストなのかライセンス料金なのか、なぜか緑色の「握りこぶし」となっている。そして、筆者の購入した「アイアンマン」は、ゴールドに輝く「鉄仮面」だ。
MARVEL社のキャラクターそのものに思い入れのない筆者は、見た目から問答無用で「アイアンマン」を選択。秋葉の路地裏価格では8GBのUSBメモリーは500円を切っている昨今だが、なんと鉄仮面を被ると7倍強の値段になってしまう。恐るべきはライセンスビジネスだ。
4つのキャラクターアイテムのうち、アイアンマンだけはなぜかプラスチックのカプセルに収納されていた。コネクターの形状は、USBメモリー向きではないデザインのアイテムを無理やりUSBメモリーに変更する時の常套手段である「スライド方式」で、使用時はコネクターが露出するタイプだ。
アイアンマンの青い眼は、PCのUSBポートに挿入し、USBメモリーとして認識した時に点灯し、データをリードライトする度に、チカチカと点滅するのがご愛嬌だ。ブラックウィドウも揃っていれば5つのUSBメモリーを大人買いするところだったが、買い集めた怪しげなUSBメモリーで、すでに自宅のコレクションは溢れそうだ。
USBメモリーは、すでに、本来のデータの記録外部メモリーとして実用的に使うより、自慢用、自己満足用のコレクションアイテムとしての市場性のほうが大きくなってきていることだけは確実だ。
4つのキャラクターアイテムの中から筆者が選んだのは8GBのアイアンマンUSB | アイアンマンだけがちょっと嬉しいプラスティック・カプセルに収納されている |
この機能さえ使えばなんでもUSBメモリーにしてしまえる最終兵器「スライダー」 | スライドキーを押し出せばUSBプラグが露出する | 本来はUSBハブだがいつの間にかコレクションスタンドになってしまった…… |
商品名 | 実売価格 | 購入場所 |
アイアンマン2 8GB USBメモリー | 3500円程度 | 秋葉原のパーツショップ PCUSEFUL 浜田電機 |
2012/10/4 06:00