食品にも直接噴射OK!酒造会社のアルコール消毒スプレー


1リットルスプレーと、詰め替え用5リットルボトル。掃除にも使いまくるので、これだけあっても全然困らない

 毎年、梅雨と残暑の時期はお弁当作りに気を使う。そう、食中毒が頻発しやすい時期だからだ。

 梅雨の時期は、暖かく湿気が多いので原因菌の増殖が活発になり、残暑の時期は、油断しやすいことと、体に夏の疲れが出る時期と重なることもあって、食中毒が多発する時期なのだそうだ。新型インフルエンザ対策で、あちこちにアルコールスプレーが常備されるようになり、手の消毒はおなじみになったが、食べ物へ噴霧できるような消毒スプレーというのはなかなか見当たらなかった。ところが、近所の酒屋さんで見つけた、このアルコール除菌スプレー「パストリーゼ」は、酒造会社が作っているだけあって、食品に直接噴霧も可能というではないか。

 この商品は、サトウキビ原料の醸造用アルコールを使用した、アルコール77%の除菌スプレーだ。緑茶から抽出した高純度カテキンも配合され、長期間の抗菌持続性があるらしい。厚生労働省認可の食品添加物なので、もちろん食品へ直接噴霧もOK! 南極観測隊も、標準装備に指定したという。南極なんて細菌の繁殖からは程遠く思えるのだが、人類が活動できる温度に保たれている場所では、やはり人体に良くない雑菌もつきものなのだろう。

 説明を見てみると、お刺身などの生鮮食品の鮮度維持に効果があるだけでなく、手指の消毒やにおいの予防、高いアルコール度数を生かした油汚れの掃除、果ては害虫駆除にまで役立つらしい。

 最初に購入したのは、酒屋さんで売っていた1リットルのスプレーボトル。ちょっと多いかな? と思ったのだが、気持ちの良い噴霧具合のスプレーボトルで、ついあちこちにシュッシュッと使ってしまう。説明書に挙げられていた使用例は一通りためしたが、どの使用法でも効果が高いと感じた。とりわけ、お気に入りになったのが、ビン詰めモノの食品に一吹きしておくという使い方。ノリの佃煮やジャムなど、一度にたくさん使わないものについては、いつの間にか冷蔵庫の中でカビが生えている……ということが少なくなった。最初は失敗しがちだったが、その食品をすくうスプーンもあらかじめパストリーゼで消毒しておくようになってからは、ビン詰め食品を最後まで食べ切れる確率がぐんと上がったと思う。

 ガラスの鏡や、洗面台の衛生陶器なども、これをふきかけてから拭くとピカピカになるので、アルコール系のウェットティッシュがわりにもなる。

 あまりにもムダなく家じゅうのあちこちに使えるので、ついに5リットルの詰め替え用まで購入してしまったが、順調に減っている。なお、詰め替え用は、簡単に詰め替えられるように専用の注ぎ口が添付されているのだが、かなりシッカリと強い力ではめこまないとすぐに外れてしまうので、注意が必要だ。

 洋菓子屋さんの店頭の片隅などで、よく見かけるようになってきた本品。これからも、我が家で活躍してくれることだろう。


ビン詰めにひと吹きしておくとカビづらくなる。食品にためらいなく吹きかけられるのはうれしい!もちろん、お弁当作りにも役立っている手の消毒にも使える。カテキンを使っているので、アルコールだけのスプレーよりも手荒れしづらいようだ。ノロウイルス感染の際には、これがとても役立った

 

製品名製造元購入価格
パストリーゼ 77(1リットル)ドーバー酒造1098円

 

(珠里)

2012/9/12 06:00