スマホを指一本で支える頼もしい取っ手「Bunker Ring」


「Bunker Ring 2」(旧版)。スマホのみならず平らな接着面さえあればどんなものにも取り付け可能だ

 iPhoneなどのスマートフォンを使っている時に常々考えるのが、「背面に取っ手がついていればいいのに」という事だ。人よりも若干手が小さく指も短い筆者には、総じて平べったいスマホの本体を片手で持ったまま操作するのは少々指が疲れる。本体に付属せずとも、せめてそういう形のケースがあれば良いのだが、どういうわけか星の数ほどもあるiPhoneケースのラインナップにおいてさえ、筆者の調べた限りではそういった製品を見つけられなかった。

 そんな中、求めていたものとは少々異なる形ではあったものの、面白い製品に出会ったので購入したのが、今回ご紹介する「Bunker Ring」である。

 この製品、なんとスマホの背面にリング状の取っ手の付いた台座を直接「貼り付けて」しまうという代物だ。接着式ということで使用前は強度に不安があったものの、実際に使用してみると台座の粘着性素材が思いのほか強固で、ちょっとやそっとの力では剥がれない。また、ぐっと力を入れて剥がせば再度貼り付けることも可能となっている。筆者の場合はiPhone 4に着けていたケースを外し、本体に直接貼り付けた。一見すると異様な見た目でもあるため、初めて見る人には必ず「何それ?」と言われるのだが、そういった質問には得意満面で以下のような「Bunker Ring」の利点を説明することにしている。

 取っ手となるリングは台座上を360度回転可能で、指を一本するりと通せば、スマホ本体をありとあらゆるポジションで保持できる。指一本を通すだけとはいえ、そのホールド感の高さと安定感は特筆すべきものだ。何より指でしっかり「掴んで」いなくてもスマホが手のひらから滑り落ちない事実には感動すら覚える。机上のスマホの背面のリングをつまんで持ち上げ、そのまま指にひっかけて持ち歩くこともできる。何を当たり前のことを思われるかも知れないが、普段取っ手のない状態のスマホを使い慣れた向きにこそ、この取り回しの良さを体験して欲しい。手放せなくなること請け合いである。考えてみれば、一昔前はケータイにストラップを付けて使うのが当たり前だったのだ。ある意味、原点回帰と言えなくもない。

 ただし、この製品には大きな難点があった。「Bunker Ring」のリングは360度回転する付け根の稼働部分にしっかりと固定されているのだが、この付け根部分のパーツが使用後数週間で割れてしまった。幸いリングが外れることはないものの、固定が甘くなってしまったため、リングを起こした状態で机上にスマホを立てて置く、といったスタンド的な使用ができなくなってしまった。普通に持ち歩く分には特に支障もないのでそのままにしているが、この部分がさらに改善された製品が出るのであれば、必ず購入したいと考えている。


ぺたりとスマホの背面に貼り付けて使う。リングは台座中央の支柱を中心に360度回転するのでさまざまにポジショニングできるリングに指を通して本体をキープすることで、これまでにない持ち方でスマホを操ることが可能になる
握ったり指で支えずともスマホ本体をキープできる。この安心感は大きい台座の粘着素材は何度でも貼り剥がし可能。粘着力が落ちてきたら洗えば元の粘着力を取り戻す

※現在販売されている製品は、ベースとリングの結合部が金属素材にリニューアルされています

 

製品名販売元購入価格
Bunker Ring 2(Black)URBAN DESIGN2205円

 

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2012/5/23 06:00