より便利になった折りたたみキーボード


小型ながら、まっとうなキー配列

 リュウドの折りたたみBluetoothキーボード「Rboard for ケータイ」のiPhone向け英語配列モデル「RBK-2200BTi」の後継モデルが発売された。iOS対応機種で、キートップと入力文字のズレがなく使えるキーボードとしてかなり完成度が高く、人気の機種が更にブラッシュアップして発売されたので、さっそくこの原稿を執筆しつつ使用感をお伝えしたい。

 「RBK-2300BTi」は、Bluetooth HIDプロファイルに対応した無線接続キーボードだ。最大の特徴は真ん中から折れる折りたたみ機構で、展開時は大きめのキーピッチを確保しつつ、畳んだ時は文庫本ほどの厚み・大きさになる。重さは電池を含めず約180gと軽量で、使用する単4電池2本を含めても200g程度。以前紹介したモデル「RBK-2000BT2」で見られたおかしなキー配列(「?」キーが右シフトキーと入れ替わっている、など)は変更され、至極まっとうなキーボードとなっている。

 以前使用していた「RBK-2000BT2」はWindowsに準拠した英語キーボードだったので、altやwinがメインに印字され、ファンクションキーが使用できた。「RBK-2300BTi」シリーズはiOS・Macに準拠しているため、optionやcommandが印字され、ファンクションキーは使えない。そのかわり、fnキーを押しながらiTunes機能のショートカットが使えるようになっており、再生・停止・曲送り/曲戻し・音量大小とミュートがアサインされている。またiOSに特化したキーとして、ソフトキーボードを呼び出すキーと、homeボタンと同機能のキーがスペースキーの右隣に追加されている形だ。

 使用感は快適そのもので、ブラインドタッチが問題なく行えるキーピッチのため、iPadとこの製品でノートパソコンを超える原稿執筆環境が整えられると言っても過言ではない。キーストロークが浅く、ふにゃふにゃした打鍵感も相変わらずだが、我慢できる範囲内だ。追加機能に関しては、iTunesコントロール機能は使用頻度が低く、オマケ程度と考えている。ソフトキーボード呼び出しボタンについては、例えば記号類を入力する時などに便利だが、独立した(fnキーを経由しない)キーにしてまで付ける機能だったのだろうか、という疑問はある。一方でホームボタンキーはかなり便利で、執筆中にブラウザに切り替えて調べ物をしたい時など、素早く切り替えができる。ホームキーのダブルクリックにも対応している。

 WindowsやAndroid向けモデルの「RBK-2000BT2」からマイナーアップデート程度の認識でいたが、よりiOSで快適に使用できるようになっている。iPhoneで入力環境の改善を求めているなら間違いなくお勧めの一品だ。


単4電池を2本使用。数字キーには、fnキーを押しながら使うiTunesのコントロール機能が、スペースキー右にはiOSのソフトウェアキーボード/ホームボタンキーが、それぞれアサインされている真ん中から折りたたむとコンパクトサイズに
これまでのシリーズ同様、本体左にはスマートフォンを置けるトレイが格納されている。写真では本体につけたままだが、取り外して離れたところに置くこともできる「RBK-2000BT2」と比較。キー配列は異なるが、サイズはほぼ同じ

 

製品名製造元購入価格
Rboard for ケータイ RBK-2300BTiリュウド8484円

 

【お詫びと訂正】
 初出時、「RBK-2300BTi」が「RBK-2000BT3」の後継モデルとしていましたが、誤りでした。「RBK-2300BTi」は「RBK-2200BTi」の後継モデルで、「RBK-2000BT3」は別のシリーズです。お詫びして訂正いたします。

 




(ナカムラ)

2011/12/9 06:00